自宅で家族が息を引き取ったとき、まず何をすべきか(結論)自宅で看取り、息を引き取ったときに最初にすべきことは、119番ではなく、かかりつけ医か訪問看護ステーションへ電話することです。深夜、隣で眠っていた家族の呼吸が止まっている。声をかけても返事がない。頭が真っ白になり、気づいたら電話に手が伸びている。在宅看取りを選んだご家庭で実際に多く起きている光景です。「自宅で最期まで」と話し合っていても、その瞬間には何をすればいいか分からなくなる。当たり前の反応であって、準備不足でも冷たさでもありません。看取りのあと最も多く寄せられる問いも「あれでよかったのでしょうか」です。連絡の順番が分かっていれば、その迷いは軽くなります。自宅で家族が息を引き取ったときの最初の30分を、連絡する順番に沿って整理しました。町田市・相模原市で在宅看取りに関わってきた訪問看護の現場から説明します。この記事でわかること息を引き取った直後の30分にやること、やらなくていいこと呼吸が止まったかどうかの見分け方と、救急車を呼んではいけない理由かかりつけ医がいる場合といない場合で変わる連絡先と流れ死亡診断書と死体検案書の違い、警察が関わる場面死亡届の期限と、町田市・相模原市の窓口の実際息を引き取った直後の30分でやること、やらなくていいこと在宅看取りでは、息を引き取った直後にご家族が急いで行う医療的な処置はありません。時間の目安やることやらなくてよいこと0〜5分胸の動きを2〜3分見て、呼吸が止まった時刻を控える心臓マッサージ・人工呼吸5〜15分かかりつけ医か訪問看護へ電話する119番通報15〜30分到着を待ち、離れて暮らす家族へ連絡清拭・着替え・布団の交換30分以降医師の死亡確認を受け、葬儀社へ連絡死亡届の記入時間との勝負ではありません。数分の遅れで結果が変わることもありません。まず、胸やお腹の動きを2〜3分見てください。あごを動かすような大きくゆっくりした呼吸(下顎呼吸)が続いている段階なら、呼吸はまだ止まっていません。動きが完全に止まっていれば、最後に呼吸を確認した時刻を控えておいてください。死亡時刻を推定する手がかりになります。見分けがつかないまま電話していただいて構いません。体を拭いたり寝衣を替えたりするのは、医師の死亡確認が終わってからにしてください。先に整えると、医師が状況を判断する材料が減ります。離れて暮らすご家族への連絡は、医師へ電話したあとで十分です。在宅看取りでは、息を引き取る瞬間に全員がそろうことのほうが少ないもの。そして、そばにいる時間を持ってください。到着までの数十分は、ご家族だけで静かに過ごせる最後の時間です。連絡先の優先順位と、電話で伝えるべき内容連絡先の順番は決まっており、迷ったときは医療の側からたどれば間違いません。優先連絡先電話で伝えること1訪問看護ステーション(24時間窓口)利用者名・状況・最後に呼吸を確認した時刻2かかりつけ医・訪問診療クリニック同上。看護師が代行連絡する場合も多い3葬儀社死亡確認後に連絡。自宅安置の希望も伝える4市区町村の窓口死亡届の提出。診断書を受け取ってから訪問看護を利用中なら、まず訪問看護ステーションへ。看護師が状況を聞いた上で主治医へ連絡し、訪問の段取りまで整えます。訪問看護が入っていない場合は、かかりつけ医の夜間連絡先へ直接かけます。訪問診療のクリニックは当番医の番号を事前に案内しています。電話ではうまく説明できなくても大丈夫。名前と「呼吸が止まっています」の二つが伝われば、あとは相手が質問してくれます。葬儀社への連絡は、医師の死亡確認が済んでからで問題ありません。先に呼ぶと待機してもらうことになります。役所の手続きは翌日以降で間に合います。夜中に死亡届の心配は不要です。家族が「してはいけないこと」と「してよいこと」判断に迷ったときは、体に手を加えることを控え、そばにいることを選んでください。項目可否理由声をかける・手を握るしてよい制限はありません部屋の温度を下げるしてよい夏場は状態を保つうえで役立ちます清拭・更衣死亡確認後に先に行うと状況判断の材料が失われます点滴・カテーテル類を抜くしない医療者が処置します在宅の医療機器に戸惑う方も多くいます。酸素濃縮器や輸液ポンプは、電源を切るだけで結構です。胃ろうやバルーンカテーテル、点滴のルートは、無理に外すと出血を招きます。訪問看護師が到着してから、ご家族と相談しながら外します。夏場は室温にだけ気を配ってください。エアコンを効かせておけば、葬儀までの間の変化を抑えられます。ペットは別の部屋へ移してあげると落ち着きます。「何もしないでいいのか」と不安が残るかもしれません。その時間にできる最も大きなことは、そばで名前を呼ぶことです。救急車を呼んではいけない理由と正しい判断基準在宅看取りの方針が決まっている場合に救急車を呼ぶと、望まない蘇生処置や搬送につながるため、原則として119番ではなく主治医に連絡します。119番通報をすると実際に何が起きるか119番通報は、救急隊にとって蘇生を望むという意思表示として扱われます。段階起きることご家族への影響通報直後電話口で心臓マッサージを指示される看取りの合意があっても断りにくい救急隊到着心肺蘇生・気道確保が開始される静かな別れの時間が中断される搬送・病院到着救急外来で死亡確認となる検案や警察の関与につながる救急隊は救命を任務とする組織です。心肺停止の方がいれば、原則として蘇生処置を行います。心臓マッサージは、高齢の方の場合、肋骨が折れることも珍しくありません。旅立たれた方の体に負担がかかります。搬送先では、生前の経過を知らない医師が対応します。持病との関連が確認できなければ、警察への連絡が必要になります。準備を進めてきたご家族にとって、この展開はつらいもの。だからこそ電話の先は主治医と訪問看護です。ただし、救急車を呼んだご家族が間違っているわけではありません。迷った末の通報を責める医療者はいません。それでも救急車・警察へ連絡すべきケース在宅療養中であっても、救急車や警察への連絡が正しい判断になる場面があります。状況連絡先理由看取りの方針が決まっていない急変119番治療で回復する可能性があるまだ呼吸があり、苦痛が強い主治医→指示により119番症状緩和が優先される転倒・事故・外傷が疑われる119番・110番外因死の可能性があるかかりつけ医がまったくいない110番死体検案の対象になる分かれ目は、看取りについて医師と話し合いができているかの一点。できていれば主治医へ、できていなければ救急か警察へ、と整理すると迷いません。看取りの合意がない急変や、事故・自死・中毒が疑われる場合は、迷わず119番か110番へ連絡してください。主治医へ電話することは、かえって対応を遅らせます。まだ呼吸が残っていて苦しそうな場合も別です。主治医か訪問看護師に電話し、指示に従ってください。独居の方が亡くなっているのを発見した場合、かかりつけ医がいなければ警察が関与します。発見時の状態を保ち、物を動かさないでください。迷ったときは、訪問看護の24時間窓口に「これは救急車ですか」と聞いていただいて構いません。慌てないための事前準備と、家に貼っておく1枚の紙在宅看取りで最も効果があるのは、緊急連絡先を紙に書いて目につく場所に貼っておくことです。準備するもの書いておく内容置き場所緊急連絡先メモ訪問看護・主治医・当番医・ケアマネ・葬儀社冷蔵庫の扉・電話のそば本人の意思を書いた紙蘇生を希望しないこと、自宅で過ごしたい希望連絡先メモと同じ場所医療情報のまとめ病名・服薬内容・かかりつけ医の名前救急隊が見つけやすい場所今すぐ誰に電話すればいいかを紙に書いて冷蔵庫に貼っておく。これだけで深夜の混乱はかなり減ります。動転しているときに携帯電話の連絡先を探すのは、思っている以上に難しい作業です。本人の意思を書いた紙は、正式な書式である必要はありません。厚生労働省の人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドラインでも、本人・家族と医療ケアチームが繰り返し話し合い、内容を文書にまとめることが求められています。医療情報のまとめは、救急隊が入った場合に役立ちます。町田市鶴川周辺では、夜中の電話で最も多いのが「息が止まったかもしれない」という内容です。実際には下顎呼吸が続いていることもあり、電話口で確認しながら訪問の準備を進めます。いま、まさにご家族が息を引き取ったところという方は、手元の連絡先を確認してください。ピース訪問看護ステーションをご利用中なら契約時にお渡しした24時間対応の番号へ、訪問看護がまだ入っていない方は主治医の夜間・休日の連絡先へ。これから在宅看取りの準備を始める方のご相談もお受けしています。かかりつけ医の有無で変わる連絡先と対応の流れ在宅での死亡確認は、訪問診療のかかりつけ医がいるかどうかで流れが変わり、いない場合は警察による検視・検案の対象になります。かかりつけ医(在宅主治医)がいる場合の流れ訪問診療を受けていた方が自宅で亡くなった場合、警察が入ることなく、主治医が死亡診断書を書きます。時間帯第一連絡先その後の流れ平日日中訪問看護・クリニック看護師が先着し、医師が死亡確認平日夜間・土日祝訪問看護の24時間窓口看護師から当番医へ連絡し訪問を調整年末年始訪問看護の24時間窓口事前に当番体制を確認しておくと安心在宅看取りで最も落ち着いた流れです。ご家族が電話を1本かければ、あとは訪問看護師と医師が連携して進みます。医師の到着が数時間後になっても問題ありません。死亡診断書の死亡時刻は、医師が確認した時刻ではなく、状況から判断された時刻が記載されます。到着までの間、訪問看護師が先に伺い、状況を確認するのが一般的です。夜間の連絡では、医師の訪問が翌朝になる場合もあります。ひと晩そのままで心配される方が多いのですが、室温を低めに保てていれば差し支えありません。年末年始やお盆は当番体制が変わります。主治医側の連絡先も控えておいてください。かかりつけ医がいない・通院のみだった場合訪問診療を受けておらず、最後の受診から時間が空いている場合は、警察へ連絡して検視・検案を受ける流れになります。ケース対応発行される書類訪問診療を受けていた主治医へ連絡死亡診断書通院していたが最近受診していない通院先へ連絡。判断できなければ110番死亡診断書または死体検案書かかりつけ医がいない・経過不明110番死体検案書警察に連絡すると聞くと、事件を疑われるようで抵抗を感じる方が多いもの。制度上必要な手続きで、ご家族が疑われているわけではありません。実際には、警察官が自宅に来て持病の有無や当日の様子を聞き取ります。外表を確認する検視のあと、必要に応じて医師が検案を行います。検案が終わるまでご遺体を動かせません。連絡から終了まで、数時間から半日ほどを見ておいてください。この間、葬儀の段取りも進められません。死体検案書の発行には費用がかかり、金額は地域や医療機関で異なります。死亡届に添えて提出する点は同じです。最も判断に迷うのが、通院はしていたがしばらく受診していなかったケース。まず通院先に電話し、状況を説明してください。夜間・休日に亡くなった場合の連絡先夜間や休日でも連絡先は変わらず、訪問看護ステーションの24時間窓口が最初の入り口になります。時間帯訪問看護あり訪問看護なし・主治医ありかかりつけ医なし平日夜間・深夜早朝24時間窓口へ電話クリニックの夜間当番へ110番土日祝日24時間窓口へ電話クリニックの休日当番へ110番年末年始24時間窓口へ電話事前確認した当番先へ110番訪問看護ステーションの24時間の電話窓口は、こうした場面のためにあります。契約時に渡される携帯番号は、深夜でも看護師につながります。「こんな時間に申し訳ない」と朝まで待つご家族がいます。気遣いはありがたいのですが、待つ必要はありません。主治医のクリニックへ直接かける場合は、留守番電話を最後まで聞いてください。夜間当番の転送先が案内されています。かかりつけ医がいない場合の110番は、ためらわずにかけて構いません。状況を聞いた上で必要な対応を案内してくれます。相模原市の緑区や中央区のように訪問エリアが広い地域では、到着まで1時間前後かかることも。電話の段階でおおよその到着時刻をお伝えします。死亡確認から死亡診断書が発行されるまでの流れ医師が死亡確認を行い、生前に診療していた傷病に関連する死亡と判定できれば、その場で死亡診断書が交付されます。医師が行う死亡確認の中身死亡確認は、死の三徴候と呼ばれる所見を医師が確認する手順です。確認項目方法心停止聴診器で心音を確認呼吸停止胸の動きと呼吸音を確認瞳孔散大・対光反射消失ペンライトで確認全身の観察・死亡時刻の判断外表の確認と家族の証言から判断医師が到着すると、まずご家族から経過を聞き取ります。いつから呼吸が変化したか、最後に声をかけたのはいつか。死亡時刻の判断に使われます。確認そのものは10分ほど。ご家族はそばで見守っていただいて構いません。死亡診断書を書けるのは医師だけで、訪問看護師は死亡確認や死亡診断を行えません。看護師が先に到着した場合も、医師の到着を待って診断が行われます。町田市や相模原市の在宅療養では該当しませんが、離島やへき地など医師が速やかに駆けつけられない条件下には、情報通信機器を用いた死亡診断の仕組みがあります。情報通信機器(ICT)を利用した死亡診断等ガイドラインでは、死亡前14日以内の対面診療があること、対面での死後診察までに12時間以上を要する見込みであることなどが要件です。死亡確認が終わると、その場で死亡診断書が手渡されます。書式は死亡届と1枚の用紙になっています。「24時間以内に受診していないと死亡診断書は出ない」は誤解最後の受診から24時間以上経っていても、主治医が診療していた病気に関連する死亡と判定できれば、死亡診断書は交付されます。よくある誤解実際の取り扱い24時間以内に受診していないと出ない24時間を超えていても交付できる医師が立ち会っていないと出ない立ち会いは要件ではない24時間を過ぎたら必ず警察が来る傷病との関連が判定できれば警察は入らない24時間以内に受診していないと死亡診断書が出ない、という思い込みが、在宅看取りの現場で不要な119番通報を生んできました。根拠は厚生労働省の医師法第20条ただし書の適切な運用について(平成24年8月31日 医政医発0831第1号)です。診療中の患者が受診後24時間以内に死亡した場合は改めて診察することなく交付でき、24時間を超えた場合でも、死亡後に改めて診察し、生前に診療していた傷病に関連する死亡と判定できれば交付できると明記されています。つまり24時間という区切りは、診察を省略できる例外規定であって、診断書を出せる期限ではありません。同じ通知では、関連が判定できない場合は死体の検案を行い、異状が認められる場合は警察署へ届け出ることも定められています。ご家族がこの点を知っているだけで、深夜の判断は変わります。最後の往診から日が空いているから警察、と思い込む必要はありません。死亡診断書と死体検案書の違い、警察が関わる場面両者は同じ用紙で、生前に診療していた傷病との関連が判定できたかどうかで表題が分かれます。項目死亡診断書死体検案書書く人生前に診療していた医師検案を行った医師対象診療していた傷病に関連する死亡関連が判定できない死亡・異状死警察の関与なし検視が行われることが多い死亡届への添付必要必要用紙は共通で、厚生労働省の令和8年度版 死亡診断書(死体検案書)記入マニュアルに沿って作成されます。表題のどちらかを二重線で消す形式のため、受け取った書類で確認できます。警察が関わるのは、生前の傷病との関連が判定できない場合と、体に異状が認められる場合です。かかりつけ医がいない、長く受診していない、外傷の跡がある、といった状況です。検視では、警察官が現場の状況と外表を確認します。事件性が疑われなければ、その日のうちに終わることが多くあります。警察が来ると解剖されるのか、とよく聞かれます。すべての事例で行われるわけではなく、検視の結果、必要と判断された場合に限られます。死体検案書であっても、その後の手続きは同じ。死亡届に添えて市区町村へ提出すれば、火葬許可証が交付されます。死亡診断書を受け取った後にすべきこと(死亡届・葬儀社連絡)死亡診断書を受け取ったら葬儀社へ連絡し、死亡の事実を知った日から7日以内に市区町村へ死亡届を提出します。死亡届の期限・提出先・届出できる人死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に、死亡地・本籍地・届出人の所在地のいずれかへ提出します。項目内容提出期限死亡の事実を知った日から7日以内(国外は3か月以内)提出先死亡地・本籍地・届出人の所在地のいずれかの市区町村届出人親族、同居者、家主、地主、家屋管理人、後見人など必要書類・手数料死亡診断書または死体検案書1通/手数料は不要期限の考え方は法務省「死亡届」に示されています。死亡の事実を知った日から7日以内であり、亡くなった日から起算するわけではありません。届出人は親族だけではありません。実務上は葬儀社が代理で持参することが多く、ご家族が役所へ出向かずに済みます。用紙は死亡診断書と1枚でつながっています。医師が右半分を記入して渡し、左半分の届出欄にご家族が記入します。提出前に必ずコピーを取ってください。年金や金融機関の手続きで写しを求められ、再発行には費用と時間がかかります。手数料はかかりません。押印も現在は任意の取り扱いです。町田市・相模原市の窓口と、夜間・休日の扱い死亡届は夜間や休日でも提出できますが、火葬許可証をその場で受け取れるかは自治体と時間帯によって変わります。自治体主な窓口夜間・休日の扱い町田市市民課戸籍係(市庁舎1階104窓口)、忠生・鶴川・南・なるせ駅前・堺・小山の各市民センター土日祝の午前8時30分〜正午は届出時に交付。それ以外は翌日以降になる場合がある相模原市各区役所区民課、各まちづくりセンター、各出張所ほか開庁時間外は届書を預かるのみ。埋火葬許可証は後日交付町田市では、死亡届の案内のとおり届出時に火葬許可証が交付されます。閉庁時に提出した場合は、翌日も閉庁であれば翌日午前10時以降、翌日が開庁日であれば翌日正午以降の交付です。相模原市の死亡届の案内では、開庁時間外は届書を預かるのみで埋火葬許可証は発行できないと明記されています。夜間・休日は届出だけ受け付け、許可証は後日という前提で段取りを組んでください。平日の受付は午前8時30分から午後5時まで。各区役所区民課では第2・第4土曜日の午前8時30分から正午も開庁しています。このあたりは葬儀社が把握しています。町田市と相模原市では手順が違うため、依頼時にどちらかを伝えてください。火葬許可証がないと火葬ができません。葬儀の日程は、この書類が届くタイミングから逆算して決まります。葬儀社への連絡と、その後に続く手続き葬儀社への連絡は死亡確認後で間に合い、その後の手続きは1週間から2週間かけて順に進めます。手続き窓口死亡届・火葬許可申請(7日以内)市区町村葬儀・火葬葬儀社健康保険・介護保険の資格喪失、世帯主変更市区町村年金の受給停止年金事務所・市区町村葬儀社を決めていなくても慌てる必要はありません。訪問看護師やケアマネジャーが地域の事業者を把握しており、その場で相談できます。自宅に安置したまま葬儀まで過ごす選択もできます。搬送するかはご家族の希望次第。夏場は葬儀社が早めにドライアイスを手配します。葬儀後の手続きは多岐にわたります。町田市のおくやみのページや相模原市のおくやみ窓口の案内のように、必要な手続きをまとめて案内する仕組みがあります。個別の期限は自治体の案内で確認してください。一度にすべてを終わらせようとしないでください。四十九日を過ぎてから動き出すご家族もいます。福祉用具はレンタル事業者への連絡が必要です。ケアマネジャーに一報を入れれば、まとめて手配できます。訪問看護があると在宅看取り当日はどう変わるか訪問看護が入っていると24時間つながる窓口があるため、ご家族が「今すぐ誰に連絡するか」で迷う時間がなくなります。24時間窓口と、死亡確認前後の訪問看護の動き訪問看護師は、電話を受けた時点から死亡確認後のケアまで、一連の流れを段取りします。場面訪問看護の動き深夜の電話状況を確認し、訪問の要否と時刻を判断する主治医への連絡家族に代わって連絡し、訪問時刻を調整する到着後・死亡確認状態を確認して流れを説明し、医師の確認に立ち会う確認後・後日エンゼルケアを家族と行い、死後訪問で様子を確認する在宅看取りでの訪問看護の役割は、医療処置よりも段取りと説明の比重が大きくなります。深夜に電話を受けた看護師は、状況を判断し主治医への連絡までを引き受けます。日本訪問看護財団も訪問看護とは(一般の方向け)のなかで、自宅で最期を迎えたいという希望に沿った看護を行うことを示しています。訪問回数は通常週3回までですが、状態によっては毎日訪問することもできます。看取りが近づくと訪問の頻度を増やし、呼吸や意識の変化をお伝えします。見通しを共有しておけば、当日の混乱は減ります。深夜でも遠慮なく電話してください。判断に迷う電話こそ、本来の使い方です。厚生労働省の中央社会保険医療協議会に提出された人生の最終段階における医療・ケアに関する資料でも、死亡場所別の推移を示したグラフのなかで、自宅や介護施設等で亡くなる方が近年増えていることが読み取れます。エンゼルケアと、グリーフケアとしての死後訪問死亡確認のあと、訪問看護師はご家族と一緒に体を清め、後日あらためて訪問してご家族の様子を確認します。ケア内容時期エンゼルケア清拭、着替え、整容、医療器具の抜去死亡確認後家族への説明・報告この後の流れ、主治医やケアマネへの連絡当日から翌日死後訪問(グリーフケアの一環)ご家族の体調・気持ちの確認数週間から数か月後エンゼルケアはご家族と一緒に行います。好きだった服に着替えていただき、髪を整え、必要であれば薄く化粧を。この時間が最初の区切りになります。胃ろうやカテーテル、点滴のルートもこの段階で抜きます。何をしているか説明しながら進めます。死後訪問は、グリーフケア(大切な人を亡くした家族への支援)の一手段です。看取りから数週間ほど経った頃に伺い、介護を終えた後の疲れが出る時期の体調や睡眠の様子を確認します。看取りのあとご家族から最も多く寄せられる問いは、冒頭で触れた「あれでよかったのでしょうか」です。間に合わなかったこと、もっと入院させるべきだったのではという迷い。町田市でも相模原市でも共通しており、経過を一緒に振り返る時間がご家族の整理につながります。自宅での看取りを考えている方、いま在宅療養中で最期の過ごし方に迷っている方は、ピース訪問看護ステーションへご相談ください。町田市・相模原市を中心に、24時間体制でご家族を支えます。よくある質問(FAQ)Q1. 自宅で家族が亡くなったら救急車を呼んでもいいですか。A. 在宅看取りの方針が主治医と共有できていれば、119番ではなくかかりつけ医か訪問看護ステーションへ連絡してください。救急車を呼ぶと蘇生処置と搬送が行われます。ただし合意のない急変、事故や外傷が疑われる場合、まだ呼吸があって苦痛が強い場合は119番が正しい判断です。Q2. かかりつけ医がいない場合、自宅で亡くなったらどうすればいいですか。A. 110番へ連絡してください。生前の傷病との関連を判定できる医師がいないため、警察の検視と医師の検案を経て死体検案書が発行されます。通院先があれば、まず電話して対応可能か確認してください。Q3. 自宅で亡くなった場合、警察は来ますか。A. 訪問診療のかかりつけ医がいて、生前に診療していた傷病に関連する死亡と判定できる場合、警察は関与しません。かかりつけ医がいない場合、関連が判定できない場合、体に異状が認められる場合には警察署への届出が必要です。Q4. 死亡診断書と死体検案書の違いは何ですか。A. 用紙は同じで、生前に診療していた傷病に関連する死亡と判定できたかどうかで表題が分かれます。判定できれば主治医が死亡診断書を、できない場合は検案を行った医師が死体検案書を作成します。どちらも死亡届に添付します。Q5. 自宅で息を引き取った後、遺体はどのくらいそのままにしておけばいいですか。A. 医師の死亡確認が終わるまでは、体を拭いたり着替えさせたりせずそのままにしてください。医師の訪問が翌朝になる場合も、室温を下げておけば差し支えありません。清拭や着替えは死亡確認後に訪問看護師と一緒に行います。Q6. 夜間や休日に自宅で家族が亡くなった場合はどこに連絡すればいいですか。A. 訪問看護を利用していれば、契約時に渡された24時間対応の電話番号へ。看護師が状況を確認し、主治医への連絡と訪問の調整まで行います。訪問看護が入っていない場合は、かかりつけ医の夜間・休日当番の番号へ連絡します。Q7. 死亡届はいつまでに、どこに提出すればいいですか。A. 死亡の事実を知った日から7日以内に、死亡地・本籍地・届出人の所在地のいずれかの市区町村へ提出します。死亡診断書または死体検案書1通を添付し、手数料は不要。町田市では届出時に火葬許可証が交付されますが、相模原市では開庁時間外の提出は届書を預かるのみです。Q8. 訪問看護を利用していると看取りのときは何をしてくれますか。A. 24時間の電話窓口で相談を受け、主治医への連絡と訪問の調整を代行します。到着後は状態を確認して流れを説明し、医師の死亡確認に立ち会います。確認後はエンゼルケアをご家族と行い、後日あらためて死後訪問で様子を伺います。まとめ自宅で家族が息を引き取ったとき、最初にすべきことは119番ではなく、かかりつけ医か訪問看護ステーションへの連絡です。看取りの方針が共有できていれば、主治医が死亡診断書を作成し、警察は関わりません。最後の受診から24時間以上経っていても、傷病に関連する死亡と判定できれば診断書は交付されます。受け取ったら葬儀社へ連絡し、死亡の事実を知った日から7日以内に死亡届を提出します。当日の混乱を減らす最も確実な備えは、緊急連絡先を1枚の紙にまとめ、家族が見える場所に貼っておくことです。ピース訪問看護ステーションにご相談くださいこんな方はぜひご相談ください:いま自宅でご家族が息を引き取り、どこへ連絡すればいいか分からない方自宅での看取りを希望しているが、その日に何をすればいいか分からない方夜間や休日に容体が変わったとき、誰に連絡すればいいか不安な方ピース訪問看護ステーションができること:24時間対応の電話窓口で、深夜・休日の急な変化にも看護師が対応します主治医・ケアマネと連携し、緊急連絡先と当日の流れを事前に整理します看取り後のエンゼルケアと死後訪問まで、ご家族の時間に寄り添います町田市・相模原市・多摩市など東京都南部を中心に対応しています。まずはお気軽にお問い合わせください。関連記事看取り期でも自宅で過ごせる?町田市の訪問看護ができること末期癌の在宅看取りで後悔しないために、訪問看護・リハビリと準備のすべて認知症の終末期ケア、在宅看取りで家族が迷う選択肢【町田市の在宅医療】訪問診療と訪問看護の連携とは?参考文献一覧出典:厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10802000-Iseikyoku-Shidouka/0000197701.pdf出典:厚生労働省「情報通信機器(ICT)を利用した死亡診断等ガイドライン」https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc8574&dataType=1&pageNo=1出典:厚生労働省「医師法第20条ただし書の適切な運用について(平成24年8月31日)」https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb8648&dataType=1&pageNo=1出典:厚生労働省「令和8年度版 死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル」https://www.mhlw.go.jp/toukei/manual/出典:法務省「死亡届」https://www.moj.go.jp/ONLINE/FAMILYREGISTER/5-4.html出典:町田市「死亡届」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/touroku/todokede/todokede03.html出典:相模原市「死亡届」https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/1026448/tetsuzuki/1026455/1005986.html出典:町田市「おくやみ」https://www.city.machida.tokyo.jp/lifecycle/okuyami.html出典:相模原市「おくやみ窓口」https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/1026448/tetsuzuki/1026455/1031020.html出典:日本訪問看護財団「訪問看護とは(一般の方向け)」https://www.jvnf.or.jp/houmon/general/出典:厚生労働省 中央社会保険医療協議会「人生の最終段階における医療・ケア」(死亡場所の推移はスライド内グラフ)https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001176508.pdf【執筆者】作業療法士都内の回復期リハビリテーション病院に7年間勤務し、その後東京都町田市内で訪問看護・訪問リハビリに携わり5年。AMPS認定評価者、CI療法外来の経験を持ち、またOBP(作業に基づく実践)を中心とした在宅支援の豊富な実践経験を有する。【監修者】看護師(訪問看護ステーション管理者)大学病院での急性期看護を経て、訪問看護ステーションの管理者を務める。終末期ケアや慢性疾患管理、地域医療連携、在宅看取り支援に積極的に取り組んでいる。island-piece.jp 株式会社isLand|訪問看護・居宅介護支援・訪問介護|町田市