「在宅で療養したいけど、看護師さんとお医者さんって連携してくれるの?」「急変があったとき、誰が対応してくれるの?」そんな不安を抱える方のために、この記事では訪問看護と訪問診療のちがいと、両者の連携によって実現できる安心な在宅療養について、架空の事例付きでやさしく解説します。🩺 訪問診療とは?医師が定期的にご自宅を訪問して診察や治療、薬の処方を行うサービスです。「月2回の定期訪問」が基本で、緊急時の連絡体制がある場合もあります。主な役割病状の診察と処方医療管理(酸素・点滴・痛み止めなど)終末期(看取り)の医療対応必要時の臨時往診の判断👩⚕️ 訪問看護とは?看護師(またはリハ職)が自宅に訪問し、主治医の指示に基づいてケアを行うサービスです。訪問の頻度は週1~数回まで柔軟に対応でき、療養生活を支える存在です。主な役割体調のチェック・バイタル測定医師の指示に基づく処置(点滴・褥瘡ケアなど)清潔ケア、排泄ケアご家族への介護指導・精神的サポートリハビリや生活動作の支援🧑⚕️👩⚕️ 連携の具体的な流れ(架空の事例)📌 事例:80代のKさん(末期がん・在宅療養中)Kさんは末期の大腸がんと診断され、病院から自宅療養へ移行。「なるべく自宅で家族と過ごしたい」と希望されたため、訪問診療(月2回)と訪問看護(週3回)を併用して療養生活をスタートしました。🧩 ある日、Kさんに起きた変化訪問看護師がいつものようにKさん宅を訪問。するとKさんが「昨晩から食欲がなく、お腹が張って痛い」と訴えました。バイタルチェックでは微熱(37.8℃)と軽い脱水症状を確認。腹部に圧痛もあったため、訪問診療の主治医へ電話で報告。医師と看護師が電話で情報共有し、「軽度の腸閉塞の可能性」を検討。🏥 医師の判断と、連携した対応医師は当日の午後に緊急訪問を決定。聴診と触診の結果、腸の動きが低下していると判断。嘔吐予防の内服薬と水分補給の点滴をその場で処方。医師は訪問看護師に点滴施行の指示書を即時発行。その日のうちに、訪問看護師が点滴セットを持参して再訪問し、点滴を実施しました。🧑🤝🧑 家族への説明・安心につながる支援看護師は、点滴の効果や今後の観察ポイントについてご家族に丁寧に説明。「もし夜中にまた症状が悪化したら、こちらにすぐ連絡ください」と医師の24時間連絡体制についても伝えました。結果的にKさんは入院せず、2日後には食事が少しずつ取れるようになりました。✅ このケースで見られた連携ポイント連携のタイミング内容主な役割看護師の訪問時症状の発見と医師への報告「医師の目」となる観察と判断医師の判断後緊急往診と処方・指示書作成診断・治療方針の決定その後の看護点滴実施と家族への説明医師の指示を実行+家族支援このように、訪問看護が“気づく・つなぐ”役割を果たし、訪問診療が“判断・治療”を担うことで、在宅でも医療が完結できる体制が整っています。特にご本人の急変時や、家族の不安が高まったときにこそ、この連携が安心材料になります。💬 よくある質問Q. 両方使うにはどうしたらいいの?A. 主治医またはケアマネジャーにご相談ください。必要に応じて、医師から「訪問看護指示書」が出され、連携体制が組まれます。Q. 訪問診療だけでは不十分?A. 訪問診療は月に数回の診察が基本です。日々の体調変化への対応やご家族の不安解消には、訪問看護との併用が安心です。🏠 町田市で利用するには?町田市では以下の相談窓口があります:地域包括支援センター・あんしん相談室 65歳以上の方やご家族が、介護や医療に関する総合相談が可能。担当のケアマネジャー すでに要介護認定を受けている方は、ケアマネがサービス調整を行います。▶ 介護のこと、どこに相談すればいい?町田市の『高齢者支援センター・あんしん相談室』ガイド🔗 関連コラム(あわせて読むとさらに理解が深まります)👉 【保存版】町田市で介護保険サービスを使うまでの流れ👉 訪問看護ってどんなことができる?町田市のサービス事例付き解説 👉 【町田市の訪問看護を検討中の方へ】よくある質問と答え集町田市で訪問看護や介護サービスについて知りたい方は、ピース訪問看護ステーションの公式サイトもあわせてご覧ください。▶ https://island-piece.jp/service/houmonkango