訪問看護ステーションで働く看護師やリハ職の中には、「インセンティブ給与制」を採用している職場が増えています。病院勤務との給与体系の違いに戸惑う方も少なくありません。この記事では、訪問看護ならではのインセンティブ給与の仕組みや特徴を分かりやすく解説します。転職を考えている方はぜひ参考にしてください。1. インセンティブ給与とは?インセンティブ給与とは、「実績(訪問件数や時間)に応じて支払われる成果報酬型の給与」のことです。基本給とは別に、「訪問1件あたり〇円」や「月の訪問時間が〇時間を超えたら〇%を加算」などの形式で支払われます。2. 病院勤務との給与体系の違い項目病院勤務訪問看護(インセンティブ型)給与形態固定給(勤続年数・夜勤手当)実績ベース+固定給(または完全歩合)収入変動安定している訪問件数・時間に応じて変動評価基準勤務態度・年功など実績(件数・満足度など)夜勤あり(手当付き)基本的になし病院では「夜勤+勤続年数」で収入が上がっていく傾向がありますが、訪問看護では「稼働した分=収入につながる」仕組みです。3. インセンティブ給与の例(訪問時間110時間・月20日稼働の場合)固定給:250,000円/月インセンティブ加算:月85時間超過分に対して1時間あたり3,000円訪問時間:1日あたり5.5時間 × 20日稼働=月110時間月収シミュレーション項目単価・条件時間・件数合計金額固定給月額固定-250,000円インセンティブ加算3,000円/h(85時間超過分)25時間(110h - 85h)75,000円月収合計--325,000円実働例:こんな働き方で達成可能1日の訪問時間:5.5時間(例:60分訪問×5件+30分訪問1件)稼働日数:月20日(週5日勤務)月間訪問時間:5.5時間 × 20日=110時間このように、週5日勤務・1日5〜6件程度の訪問で、月収32〜33万円が現実的に見込めます。4. インセンティブ制度のメリット頑張りがそのまま収入に反映される短時間勤務でも収入を得やすい個人の裁量が大きく、自由度が高い病院と異なり夜勤がないため生活との両立がしやすい育児・介護と両立しながらも自分のペースで収入をコントロールできるというのが、訪問看護ならではの魅力です。5. 注意点・デメリット件数が少ないと収入も減少する可能性急なキャンセルで稼働数が減ることも移動や記録の時間はインセンティブに含まれない場合がある慣れるまでは自己管理力が必要固定給が高くない場合、訪問件数が増えないと十分な収入が得られない可能性もあるため、勤務前にしっかり確認しましょう。6. インセンティブ制度はどんな人に向いている?「自分のペースで働きたい」「頑張った分はしっかり稼ぎたい」「ライフスタイルに合わせて働きたい」このような方にとって、訪問看護のインセンティブ制度は非常に相性が良い働き方です。経験年数より実績が評価されるため、キャリアアップにもつながります。7. 求人選びのポイントインセンティブ制度を導入しているステーションは多いですが、以下の点は必ず確認しましょう:1件あたりの単価と内訳(移動・記録含むか)固定給の有無と金額訪問件数の平均・上限社用車・直行直帰などの働き方キャンセル時の保証有無関連コラムもチェック👉 訪問看護に転職してキャリアアップ!スキルも評価も広がる働き方とは👉 訪問看護師になるには何年の経験が必要?👉 ブランク明けの看護師におすすめ!訪問看護という働き方町田市で訪問看護や介護サービスについて知りたい方は、ピース訪問看護ステーションの公式サイトもあわせてご覧ください。▶ https://island-piece.jp/service/houmonkango