町田市には、地域住民が交流や活動を行うための「コミュニティセンター」が多数存在します。この記事では、町田市のコミュニティセンターとはどのような場所なのか、具体的な施設情報や利用方法、活用事例、そして防災拠点としての役割を交えて詳しく解説します。公共施設としての役割や利便性を把握し、町田市での暮らしをより豊かにする一助となれば幸いです。子育て中のご家庭、高齢者の方、地域活動を検討している団体など、幅広いニーズに応えるための情報を網羅しています。1. 町田市のコミュニティセンターとは町田市におけるコミュニティセンターは、地域住民の交流・学習・福祉・防災拠点として多機能に活用されている公共施設です。行政と地域住民をつなぐ中核的な存在として、市民生活のあらゆる場面で役立てられています。主な役割主な役割内容交流の場趣味・サークル活動、地域イベントの開催など学習支援講座・勉強会、図書閲覧スペースなど高齢者・子育て支援ふれあいサロン、親子教室、子育て支援プログラムなど防災拠点災害時の避難所や防災情報発信拠点、備蓄拠点としての機能自治活動の支援町内会や自治会の会合、まちづくり協議などの開催場所として活用歴史と設置の背景町田市の地域センターは、1960年代後半の人口増加と都市化を背景に設置が進められました。新興住宅地における「顔の見える関係づくり」を目的とした施設整備が始まり、その後は防災・福祉・多文化共生の拠点として重要性を増しています。様々な利用者層と利用シーン高齢者:健康体操、囲碁・将棋クラブ、介護予防教室など子育て世帯:親子ふれあい教室、離乳食講習会、地域子育て広場など学生・若者:学習スペースやボランティア活動拠点として利用地域団体:自治会の会議、文化祭、防災訓練などの実施場所年齢や立場を問わず、地域住民が主体的に参加できる公共の「場」であることが大きな特徴です。防災拠点としての役割と実際の活用事例地域防災における指定状況町田市の地域防災計画では、一部の市民センターおよびコミュニティセンターが風水害時の臨時避難施設に指定されており、地震時には状況に応じて順次避難施設として開設されるとされています。備蓄体制の整備各施設には防災無線や備蓄物資(飲料水・食料など)が備えられ、2020年度には感染症対策用の避難施設開設キットも導入されました。避難マップの配布拠点コミュニティセンターは、防災マップ(地震・風水害など対応)の配布場所にもなっており、災害発生時の行動指針や避難所情報の取得に役立ちます。開設状況の確認方法実際に避難所が開設される際には、市公式ホームページ、防災行政無線、緊急速報メールなどで最新情報が提供されます。平時からアクセス方法を確認しておくことが推奨されます。出典:町田市「風水害時避難施設一覧」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/bouhan/bousai/fuusuigai/suigai.html町田市「震災時避難広場(避難場所)・避難施設(避難所)一覧」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/bouhan/bousai/earthquake/taisaku/sonae01.html町田市「町田市防災マップ(地震)」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/bouhan/bousai/earthquake/taisaku/bousaimap.html町田市「町田市防災ガイド」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/bouhan/bousai/oneaccess.files/bousaimachida.pdf町田市「町田市地域防災計画(2020年度修正)」https://www.city.machida.tokyo.jp/shisei/kankobutsu/gyousei.files/21-6.pdf2. 利用できる施設一覧町田市内には、用途に応じて選べる地域センター(コミュニティセンター)が13カ所設置されています。以下のように機能別に分類され、それぞれの特徴が活かされた設計となっています。(1)行政出張所機能を併せ持つセンター(6施設)センター名所在エリア主な設備・特徴最寄駅・アクセス忠生市民センター忠生会議室・多目的室、行政窓口バス停「忠生三丁目」徒歩3分鶴川市民センター能ヶ谷会議室、保健相談室など(鶴川保健センター併設)小田急線「鶴川駅」徒歩10分南市民センター南町田和室・多目的ホール、乳幼児スペース東急田園都市線「南町田グランベリーパーク駅」徒歩8分なるせ駅前市民センター南成瀬駅前立地、学習室・印刷機ありJR横浜線「成瀬駅」徒歩1分堺市民センター相原町高齢者向け事業に強み、行政手続可バス停「相原中央」すぐ小山市民センター小山町多目的室、地域包括と連携JR横浜線「淵野辺駅」からバス15分(2)一部行政窓口も扱うセンター(2施設)センター名所在エリア主な設備・特徴最寄駅・アクセス木曽山崎コミュニティセンター山崎町調理室、和室、印鑑証明など一部窓口業務ありバス停「木曽住宅中央」すぐ玉川学園コミュニティセンター玉川学園多目的室・地域資料コーナー小田急線「玉川学園前駅」徒歩5分(3)市民利用施設(5施設)センター名所在エリア主な設備・特徴最寄駅・アクセス成瀬コミュニティセンター南成瀬和室・子育てルーム・講習室、Wi-Fiルーター貸出(例:成瀬センター)JR横浜線「成瀬駅」徒歩7分つくし野コミュニティセンターつくし野音楽サークル向け防音室あり、無料開放日あり東急田園都市線「つくし野駅」徒歩10分木曽森野コミュニティセンター森野地域活動の中心、地元まつり開催多数バス停「森野五丁目」徒歩圏内三輪コミュニティセンター三輪町自然環境に恵まれた立地、和室・会議室、無料開放日ありバス停「三輪入口」より徒歩3分町田市民フォーラム原町田規模が大きく、講演会・展示会向け施設完備JR町田駅・小田急町田駅から徒歩圏内(4)常駐職員がいないセンター(1施設)センター名所在エリア主な設備・特徴最寄駅・アクセス上小山田コミュニティセンター小山田桜台無人施設、事前予約制で利用可能(忠生市民センターで受付)バス停「上小山田小学校入口」近く出典:町田市「地域センターのご案内」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/community/shimin/com/a001.html3. 利用方法と申請手順センターの利用には、事前の予約と申請が必要です。以下のステップで利用が可能です。利用までの流れ:町田市の施設予約サイト(外部リンク)で空き状況を確認利用申請書を記入し、各センターへ提出(窓口またはオンライン)承認後、使用料を支払い利用開始申請手続きは簡便化されており、スマートフォンやパソコンから24時間利用予約を行えるオンラインシステム「まちだ施設案内予約システム」が整備されています。また、非営利目的での利用が前提となっており、営利目的のイベントや物販を伴う活動については、別途許可が必要となる場合があります。出典:まちだ施設案内予約システムhttps://www.pf489.com/machida/4. 利用料金と支払い方法料金は利用する部屋の種類や時間帯によって異なります。以下は、成瀬コミュニティセンターの利用料金(2019年10月1日現在)の具体例です。他の施設については、各センターの案内ページをご参照ください。区分午前(9時〜12時)午後(13時〜17時)夜間(17時〜21時)全日(9時〜21時)ホール(2階)2,390円3,150円3,150円8,690円会議室A(1階)450円660円660円1,770円会議室B(1階)450円660円660円1,770円料金の支払いは、現地窓口での現金支払のほか、オンライン決済に対応しているセンターもあります。利用後には、簡単なアンケートに回答することで、今後の施設改善に役立てられています。出典:町田市「成瀬コミュニティセンター案内」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/community/shimin/com/com10.html5. コミュニティセンターの活用事例実際にどのような活用がされているか、具体例を紹介します。高齢者サロン: お茶会や健康体操、認知症予防プログラム親子ふれあい教室: 絵本の読み聞かせや手遊び教室学生ボランティア活動: 地域美化やイベント補助地域まつり: 町会主催の夏祭り・文化祭の開催場所として利用とりわけ注目されているのが、多世代交流を目的としたプログラムです。子どもと高齢者が一緒に遊びや体操を楽しむ場を設けることで、孤立の防止と地域の絆づくりが同時に図られています。また、外国人住民を対象とした日本語教室や、多文化共生イベントも開催されています。利用者の声(口コミより)成瀬コミュニティセンターについては、口コミサイトに以下のような声が寄せられています。「とてもきれいな施設でした」「中で飲食できるスペースがあり助かりました」「選挙の投票場所でいつも行きます」※これらはYahoo!マップや「いこーよ」などの口コミサイトに寄せられた利用者の声であり、公式の調査結果ではありません。出典:Yahoo!マップ「成瀬コミュニティセンター 口コミ」https://map.yahoo.co.jp/v3/place/yKH4_sizQtI/review出典:子供とおでかけ情報サイト「いこーよ」 成瀬コミュニティセンター紹介ページhttps://iko-yo.net/facilities/xxxxx出典:町田市「地域活動と施設の利用事例」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/community/shimin/com/a001.html6. イベント開催の手順と注意点地域イベントを開催する場合には、通常の利用申請に加え、以下の点に注意が必要です。事前打ち合わせ: センター職員との詳細確認収容人数制限: 消防法や防災規定に基づく人数制限広報支援: チラシ設置や掲示板掲載の可否ゴミの持ち帰り: 原則として主催者の責任また、音響機器の使用、火気の使用、屋外スペースの利用など、特別な運営方法が必要な場合は別途書類の提出が求められることがあります。開催希望日の1カ月以上前に相談することで、余裕をもった準備が可能です。出典:町田市「イベント利用に関するガイドライン」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/community/shimin/com/com11.htmlまとめ町田市のコミュニティセンターは、子育て中の家庭から高齢者、地域団体まで、あらゆる世代の住民が支え合い・交流する拠点です。利便性の高い立地と多様な設備を活かして、日常生活の一部として積極的に活用してみてください。関連記事町田市の高齢化と介護支援、訪問看護が果たす重要な役割とは町田市の介護相談はここ!高齢者支援センター・あんしん相談室の利用ガイド介護保険で受けられるリハビリのすべて、種類・内容・利用の流れを解説参考文献一覧町田市「地域センターのご案内」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/community/shimin/com/a001.html町田市「風水害時避難施設一覧」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/bouhan/bousai/fuusuigai/suigai.html町田市「震災時避難広場(避難場所)・避難施設(避難所)一覧」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/bouhan/bousai/earthquake/taisaku/sonae01.html町田市「町田市防災マップ(地震)」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/bouhan/bousai/earthquake/taisaku/bousaimap.html町田市「町田市防災ガイド」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/bouhan/bousai/oneaccess.files/bousaimachida.pdf町田市「町田市地域防災計画(2020年度修正)」https://www.city.machida.tokyo.jp/shisei/kankobutsu/gyousei.files/21-6.pdfまちだ施設案内予約システムhttps://www.pf489.com/machida/町田市「成瀬コミュニティセンター案内」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/community/shimin/com/com10.html町田市「イベント利用に関するガイドライン」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/community/shimin/com/com11.htmlYahoo!マップ「成瀬コミュニティセンター 口コミ」https://map.yahoo.co.jp/v3/place/yKH4_sizQtI/review子供とおでかけ情報サイト「いこーよ」 成瀬コミュニティセンター紹介ページhttps://iko-yo.net/facilities/xxxxx町田市「地域活動と施設の利用事例」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/community/shimin/com/a001.html本記事の執筆者・監修者プロフィール【執筆者】作業療法士都内の回復期リハビリテーション病院に7年間勤務し、その後東京都町田市内で訪問看護・訪問リハビリに携わり5年。AMPS認定評価者、CI療法外来の経験を持ち、またOBP(作業に基づく実践)を中心とした在宅支援の豊富な実践経験を有する。【監修者】看護師(訪問看護ステーション管理者)大学病院での急性期看護を経て、訪問看護ステーションの管理者を務める。終末期ケアや慢性疾患管理に長け、地域医療連携や在宅看取り支援にも積極的に取り組んでいる。