病院や通所施設で働く作業療法士(OT)の中には、「PTとの違いを出しにくい」「リハビリがパターン化してしまう」そんな悩みを感じている方もいるのではないでしょうか?訪問看護の現場は、まさにOTが“その人らしさ”を活かすリハビリを実現できるフィールドです。機能訓練だけではない、「その人の暮らし」に寄り添うOTの価値を再発見してみませんか?1. 実生活の中でこそ活きる「作業療法」の視点訪問の場では、目の前のクライエントが日常生活を営んでいる“リアルな空間”で支援します。冷蔵庫の位置や調理台の高さに合わせた調理動作の工夫段差のある玄関での靴の履き替え指導坂道が多い地域での外出手段の検討こうした支援は、「作業と結びつくために様々な技能」を要する作業療法士にこそできる専門的アプローチです。2. 「動作の背景」にアプローチする心理的支援地域で暮らすクライエントは、対象者の意欲や役割喪失といった“目に見えにくい部分”にこそ課題があります。作業療法士は、生活背景や価値観に寄り添いながら、行動変容を促すアプローチが可能です。「玄関から出ない生活」→援助者の選定「また畑仕事がしたい」→環境調整と動機づけ「もう何もしたくない」→その背景にある喪失体験の理解作業療法士は心理・社会面にもアプローチしながら“再び暮らしの中で動く”支援ができます。この“作業療法士らしさ”が最も発揮されるのが訪問の現場です。3. PTと差別化しづらいと悩むOTへ病院や通所では、リハビリが機能訓練に寄りがちで「PTと何が違うの?」と問われることもあります。しかし訪問看護では、「生活全体を捉えて支援するOTの視点」が必要とされています。目標は「○○メートル歩けるように」ではなく、「一人で近所のコンビニに行く」目標達成のために、心理的障壁、家庭環境、役割再構築など多面的な支援を行うまさに作業療法士が“人の行動の意味”に対して専門性を発揮できる場なのです。4. 利用者の人生に寄り添う支援ができる訪問の現場では、病院のような治療目標ではなく、「その人がどう生きたいか」に焦点を当てた支援が求められます。「またお孫さんに手紙を書きたい」→筆記動作支援+作業動機づけ「自分でトイレに行けるように」→日内活動の再構築と習慣化「地域の会合にまた出たい」→外出準備の動作と社会参加への橋渡しこれこそが、生活を支える“作業療法”の本質。訪問の現場では、OTの力がまさに活きるのです。5. キャリアの選択肢としても注目される訪問領域訪問看護で経験を積んだOTは、地域連携・自立支援・チームアプローチに強いセラピストとして、施設や地域包括などでも高く評価されます。「暮らしの再構築」をリードできるOTは訪問だけでなく行政連携でも活躍在宅リハの経験はキャリアの幅を広げる自主提案や裁量が多く、リーダー職や管理職を目指したい方にも最適関連コラムもチェック👉 訪問看護に転職してキャリアアップ!スキルも評価も広がる働き方とは👉 町田で探す!社用車ありの訪問看護求人の魅力とは?👉「理学療法士の『病院以外』のキャリア選択肢|在宅リハビリの可能性と将来性」町田市で訪問看護や介護サービスについて知りたい方は、ピース訪問看護ステーションの公式サイトもあわせてご覧ください。▶ https://island-piece.jp/service/houmonkango