訪問看護の現場では、利用者の急な入院やキャンセルで「空き時間」がぽっかり生まれることがあります。一息つくのも大切ですが、なんとなくスマホを見て時間が過ぎていく…。そんな「空白時間」、もったいないと思いませんか?実は、この空き時間をどう使うかで、チームや自分の価値がグッと高まることもあります。今回は、訪問看護の現場で実践できる「空き時間の有効活用」について、具体的なアイデアを紹介します。1. 空き時間はなぜ生まれる?訪問看護における空き時間は、以下のようなタイミングで発生します。利用者の入院や通院などによるキャンセルご家族の急用による訪問中止前の訪問が早めに終わった場合次の訪問まで時間が空いているケース数十分〜1時間程度の微妙なスキマ時間だからこそ、有意義に使えるかどうかで差がつきます。2. 空き時間を「つい無駄にしてしまう」理由予定外の時間であるため、事前の準備がない訪問スケジュールに追われ、ひと息つきたい気持ちが強くなる「何をすべきか」が不明確になりやすい結果として、SNSを見たり、ぼーっと車内で過ごす時間になりがちです。3. スキマ時間でできる!おすすめの活用方法空き時間でも、ちょっとした行動の積み重ねがチームの力になります。3-1. 居宅や地域包括支援センターへのご挨拶・訪問担当ケアマネに近況報告や情報共有新しい事業所や担当変更のあったところへのご挨拶名刺を配って顔を覚えてもらうチャンスに→ 自分・事業所の信頼度がアップし、連携もスムーズに。3-2. 自己研鑽や資料整理ガイドラインや研修資料をスマホやタブレットでチェック前回の訪問記録の見直し、根拠やケア内容の振り返り最近の医療ニュースのキャッチアップ→ 知識のブラッシュアップは現場力に直結します。3-3. チーム内のフォローや事務作業の手伝い事務員さんの書類整理やチェック作業のヘルプ記録の早めの入力や修正後輩スタッフの記録チェックや相談に乗る→ 全体の業務効率が上がり、「助かった!」と感謝される存在に。3-4. 次の訪問への準備・下調べ道順の確認(新規利用者や初めての場所なら特に)訪問に必要な物品や医材のチェック家族やケアマネに事前連絡をしておく→ 訪問ミスや準備漏れを防ぎ、スマートな対応に。4. 空き時間の使い方で評価が変わる?実際、空き時間の過ごし方は以下のような部分に影響します:信頼性や責任感(ケアマネや家族からの印象UP)チーム貢献度(スタッフ間の連携・助け合い)自己成長(学ぶ姿勢が習慣化)「気づいたらやっている」状態を作れると、管理者や仲間からも一目置かれる存在に。5. 最後に:無理せず、ちょっとだけ行動に変えてみる全部やろうとする必要はありません。1日1つ「何か行動を加える」ことから始めてみませんか?「ついスマホに手が伸びそうなときに、ケアマネに連絡してみる」「記録の見直しを少ししておく」そんな積み重ねが、次の訪問も、チームも、そして自分自身も変えていきます。訪問看護は、目の前のケアと同じくらい、“見えない時間”の使い方が大事です。ぜひ、空き時間の小さな行動が、自分や周囲を良くする力になることを感じてみてください。訪問看護での働き方に関するその他のコラム記事はこちらから!👉【要注意】屋外歩行訓練はできる?訪問看護・リハビリで実施するための条件と注意点👉 訪問看護に転職してキャリアアップ!スキルも評価も広がる働き方とは👉「OTらしさ」を最大限に活かせる働き方とは?訪問看護の現場で広がる可能性 町田市で訪問看護や介護サービスについて知りたい方は、ピース訪問看護ステーションの公式サイトもあわせてご覧ください。▶ https://island-piece.jp/service/houmonkango