1. 介護保険の申請や相談をしたいときの頼れる窓口「親の介護が必要かもしれない」「介護保険の手続きがわからない」そんなとき、町田市にお住まいの方が最初に相談できるのが、高齢者支援センター(地域包括支援センター)と、その出先機関であるあんしん相談室です。ここでは両者の役割や利用方法を、初めての方にもわかりやすく解説します。出典:厚生労働省 介護保険制度2. 高齢者支援センター(地域包括支援センター)とは?町田市では、地域包括支援センターを「高齢者支援センター」と呼んでいます。高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、介護・医療・福祉の総合的な相談や支援、サービス調整を担っています。主な業務内容介護保険や福祉サービスに関する相談・申請受付認知症に関する相談や専門機関の紹介介護予防に関する講座やグループ活動の支援成年後見制度に関する相談高齢者虐待や消費者被害に関する相談ケアマネジャーへの支援要支援認定や総合事業対象者のケアプラン作成専門職(保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーなど)が対応するため、安心して相談できます。介護だけでなく、生活全般に関する困りごとの相談窓口として幅広く機能しているのが特徴です。出典:高齢者支援センター(地域包括支援センター)/町田市ホームページ3. あんしん相談室とは?あんしん相談室は高齢者支援センターの出先機関で、地域ごとに設置されている身近な相談窓口です。町田市内には12か所あり、お住まいの地域ごとに担当が決まっています。高齢者支援センター一覧センター名住所(郵便番号)電話番号担当地域(主な町名)町田第1高齢者支援センター〒194-0022 森野4-8-39042-728-9215原町田、中町、森野、旭町、木曽東の一部(都営木曽森野アパート)町田第2高齢者支援センター〒194-0032 本町田2102-1042-729-0747本町田、藤の台、南大谷の一部(公社住宅本町田)町田第3高齢者支援センター〒194-0041 玉川学園3-35-1042-710-3378玉川学園、南大谷、東玉川学園忠生第1高齢者支援センター〒194-0202 下小山田町3580042-797-8032下小山田町、忠生、小山田桜台、矢部町、常盤町、根岸町、根岸、図師町忠生第2高齢者支援センター〒195-0074 山崎町2200042-792-1105山崎町、山崎、木曽町、木曽西、木曽東(都営木曽森野アパートを除く)、本町田の一部(公社住宅町田木曽)鶴川第1高齢者支援センター〒195-0073 薬師台3-270-1042-736-6927小野路町、野津田町、金井、金井町、金井ヶ丘、大蔵町、薬師台鶴川第2高齢者支援センター〒195-0053 能ヶ谷3-2-1042-737-7292能ヶ谷、三輪町、三輪緑山、広袴町、広袴、真光寺町、真光寺、鶴川南第1高齢者支援センター〒194-0005 南町田5-16-1042-796-2789南町田、鶴間、小川、つくし野、南つくし野南第2高齢者支援センター〒194-0015 金森東3-18-16042-796-3899金森、金森東、南成瀬、成瀬が丘、原町田の一部(都営金森1丁目アパート)南第3高齢者支援センター〒194-0046 西成瀬2-48-23042-720-3801成瀬、西成瀬、高ヶ坂、成瀬台堺第1高齢者支援センター〒194-0211 相原町2373-1042-770-2558相原町堺第2高齢者支援センター〒194-0215 小山ヶ丘1-2-9042-797-0200小山町、小山ヶ丘、上小山田町あんしん相談室一覧相談室名住所(郵便番号)電話番号担当地域(主な町名)原町田あんしん相談室〒194-0013 原町田4-24-6(せりがや会館内)042-722-8500原町田(都営金森1丁目アパートを除く)、中町、森野、旭町、木曽東の一部(都営木曽森野アパート)本町田あんしん相談室〒194-0032 藤の台1-1-50-109042-860-7870本町田(公社住宅町田木曽を除く)、藤の台、南大谷の一部(公社住宅本町田)南大谷あんしん相談室〒194-0031 南大谷4-7-23042-851-8421玉川学園、南大谷(公社住宅本町田を除く)、東玉川学園忠生あんしん相談室〒194-0035 忠生3-1-34(ちひろマンション101)042-792-8888下小山田町、忠生、小山田桜台、矢部町、常盤町、根岸町、根岸、図師町木曽あんしん相談室〒194-0036 木曽東1-34-10(もりやハイツ2-101)042-794-7901山崎町、山崎、木曽町、木曽西、木曽東(都営木曽森野アパートを除く)、本町田の一部(公社住宅町田木曽)大蔵あんしん相談室〒195-0062 大蔵町806042-708-8964小野路町、野津田町、金井、金井町、金井ヶ丘、大蔵町、薬師台鶴川あんしん相談室〒195-0061 鶴川6-7-2-103042-718-1223能ヶ谷、三輪町、三輪緑山、広袴町、広袴、真光寺町、真光寺、鶴川小川あんしん相談室〒194-0003 小川6-1-11042-812-2127南町田、鶴間、小川、つくし野、南つくし野成瀬が丘あんしん相談室〒194-0011 成瀬が丘2-23-4042-795-9100金森、金森東、南成瀬、成瀬が丘、原町田の一部(都営金森1丁目アパート)成瀬台あんしん相談室〒194-0043 成瀬台3-8-1042-732-3239成瀬、西成瀬、高ヶ坂、成瀬台相原あんしん相談室〒194-0211 相原町1158-26042-700-7121相原町小山あんしん相談室〒194-0212 小山町2619042-794-8751小山町、小山ヶ丘、上小山田町出典:高齢者支援センター(地域包括支援センター)、あんしん相談室4. 介護保険の申請や相談の流れ介護保険の要介護・要支援認定は、以下の窓口で申請できます。申請窓口一覧窓口所在地・場所町田市役所 介護保険課市役所1階・窓口番号111町田市役所 高齢者支援課市役所1階・窓口番号112市民センター(駅前連絡所では不可)高齢者支援センター各地域に設置あんしん相談室各地域に設置申請後の流れは以下の通りです。認定調査員(市または委託調査員)が訪問調査を実施主治医が「主治医意見書」を作成介護認定審査会で総合的に判定要介護度(要支援1・2、要介護1〜5)が決定補足:初めての方でも職員が丁寧に案内してくれるため安心です。また、マイナンバーカードを利用したオンライン申請にも対応しています。出典:厚生労働省 介護保険制度、要介護・要支援認定申請から介護サービス利用までの流れ(町田市)5. 相談窓口の利用方法お住まいの地域を担当するあんしん相談室を確認し、電話または来所で相談できます。予約不要で気軽に利用可能で、費用もかかりません。秘密は厳守されるため、安心して利用できます。補足:相談は「本人」だけでなく「家族」や「ご近所の方」からでも可能です。高齢者の孤立や虐待防止にも役立つ仕組みです。出典:町田市 高齢者支援センター6. 開所時間と緊急時の対応開所日:月曜〜土曜時間:午前8:30〜午後5:00休所日:日曜・祝日・年末年始緊急時:時間外でも対応可能な場合あり補足:たとえば夜間に急な介護トラブルが起きた場合も、連絡が取れればセンター職員が状況に応じて緊急対応や関係機関への橋渡しを行ってくれます。出典:高齢者支援センター(地域包括支援センター)/町田市ホームページ7. 高齢者支援センター・あんしん相談室を活用するメリット介護・医療・福祉の専門職がワンストップで対応無料で何度でも相談可能地域に密着しているため身近で安心補足:特に「サービス調整力」が大きな強みです。病院退院後の生活支援、福祉用具の導入、地域リハビリテーション支援などを包括的に調整してくれるため、在宅生活の安定につながります。出典:日本社会福祉士会8. よくある質問(FAQ)質問回答相談は誰でもできますか?はい、高齢者本人だけでなく、ご家族や地域の方も可能です。相談に費用はかかりますか?無料です。認知症の相談もできますか?はい。専門機関への紹介も含め対応します。ケアマネジャーへの支援もありますか?あります。主任ケアマネが支援や助言を行います。補足:FAQは実際に寄せられる声を基に整理されています。特に「認知症」「費用の有無」「誰でも相談可能か」といった点は、初めての方が不安を感じやすい部分です。事前に知っておくことで安心して窓口を利用できます。出典:厚生労働省 介護保険制度Q&A、町田市 高齢者支援センター、日本認知症学会9. 介護に不安を感じたときのチェックリストチェック項目該当したら要注意最近よく転ぶ✔買い物や外出が減った✔食事の準備が難しくなってきた✔同じことを繰り返し聞く✔薬の管理ができない✔夜間の徘徊がある✔補足:このリストは「介護予防」の視点で作られています。早めに支援につなげることで、認知症の進行や転倒リスクの低減につながります。出典:厚生労働省 介護予防ガイドライン、日本老年医学会 高齢者生活機能チェックリスト10. 相談前に準備しておくとよい書類書類用途健康保険証・介護保険証身分・保険の確認マイナンバーカードオンライン申請や本人確認主治医の情報(診察券など)認定調査や主治医意見書で必要服薬中の薬情報ケアプラン作成時に参考家族連絡先一覧緊急時の対応に使用補足:事前に準備しておくと相談がスムーズに進みます。特に「主治医情報」と「服薬内容」は、ケアプラン作成に欠かせないため必ず用意しましょう。出典:要介護・要支援認定申請から介護サービス利用までの流れ(町田市)まとめ町田市の高齢者支援センターとあんしん相談室は、高齢者やそのご家族が安心して暮らすための強い味方です。介護や認知症、生活の不安を抱えたら、まずは地域の窓口に相談してみましょう。早期に相談することで、より良い支援や予防的ケアにつながります。詳細なご相談は ピース訪問看護ステーション までお気軽にお問い合わせください。参考文献一覧高齢者支援センター(地域包括支援センター)/町田市ホームページあんしん相談室/町田市ホームページ要介護・要支援認定申請から介護サービス利用までの流れ(町田市)厚生労働省 介護保険制度訪問看護|日本看護協会広報誌No.14 特集「訪問リハビリステーション」|日本理学療法士協会高齢者診療におけるお役立ちツール(基本チェックリストほか)|日本老年医学会日本認知症学会日本介護福祉士会日本社会福祉士会関連記事町田市の高齢化と介護支援、訪問看護が果たす重要な役割とは高齢者を見守る新たな一歩、町田市のLED見守り支援事業とは?介護保険で受けられるリハビリのすべて、種類・内容・利用の流れを解説本記事の執筆者・監修者プロフィール【執筆者】作業療法士都内の回復期リハビリテーション病院に7年間勤務し、その後東京都町田市内で訪問看護・訪問リハビリに携わり5年。AMPS認定評価者、CI療法外来の経験を持ち、またOBP(作業に基づく実践)を中心とした在宅支援の豊富な実践経験を有する。【監修者】看護師(訪問看護ステーション管理者)大学病院での急性期看護を経て、訪問看護ステーションの管理者を務める。終末期ケアや慢性疾患管理に長け、地域医療連携や在宅看取り支援にも積極的に取り組んでいる。