「訪問看護って、どこまで対応してくれるの?」利用者やご家族、ケアマネジャーの方からよく聞かれる質問のひとつです。訪問看護は医療的ケアを在宅で受けられる心強いサービスですが、制度上のルールによって対応できない内容もあります。この記事では、訪問看護ではできないこと、そしてその代わりにどういった支援が必要なのかをわかりやすく解説します。1. 家事援助や生活援助の代行はできない訪問看護は「医療サービス」であり、家事代行は制度対象外です。対応できない主な家事援助の例:洗濯・掃除・炊事買い物やゴミ出しの代行家族全体の食事作りや布団干しこれらは、介護保険の「訪問介護」や自費サービス(家事援助型ヘルパー等)を併用することで対応できます。👉 【介護保険だけじゃない】町田市で使える“自費サービス”まとめ、高齢者の生活支援ガイド2. 長時間の見守り・付き添いはできない訪問看護の1回の訪問は、通常30〜60分程度が目安です。制限されるケースの例:数時間単位の見守り病院受診への長時間の同行外出付き添い(娯楽・買い物など)訪問看護は「医療上必要な処置や観察」を目的とした短時間サービスであり、付き添い介助や移動支援を担うことはできません。3. 介護保険上の「生活援助」範囲は対象外たとえば以下のような非医療的支援は、訪問看護の業務範囲外です。室温管理や電球交換ペットの世話草むしり・庭の手入れ金銭管理これらは、地域ボランティア団体や町田市の「高齢者自立支援サービス」、民間の生活支援サービス等の対象となります。4. 専門医の診断・薬の処方はできない訪問看護師は、あくまでも医師の指示に基づいて業務を行います。診断行為薬の処方・変更検査データの解釈と診断判断これらは医師にしか認められていないため、訪問看護師単独では対応できません。必要時は訪問診療や主治医との連携が不可欠です。5. 訪問看護と他サービスの使い分けがカギできないことがあるからこそ、訪問介護・自費サービス・地域の公的支援と組み合わせて使うことが大切です。内容対応可能なサービス医療処置(点滴・褥瘡など)訪問看護入浴介助・排泄支援訪問看護または訪問介護食事作り・掃除訪問介護または家事代行サービス外出付き添い・受診支援介護タクシー、生活支援サービス生活全体の相談支援地域包括支援センター6. まとめ 「できること・できないこと」を正しく理解して上手に活用しよう訪問看護は非常に専門性の高いサービスですが、なんでも屋ではありません。医療的ニーズが中心で、日常生活支援は他の制度との連携が重要です。「思ったよりできないことが多い…」とがっかりせず、むしろチームで支える在宅医療の一員として上手に使っていくことが、快適な在宅生活につながります。7. 関連リンク訪問看護に関するそのほかのコラムはこちら!👉 訪問看護師になるには何年の経験が必要? 👉 ブランク明けの看護師におすすめ!訪問看護という働き方👉 【町田市】訪問看護の求人ってどう?働き方・給与・メリットを徹底解説町田市で訪問看護や介護サービスについて知りたい方は、ピース訪問看護ステーションの公式サイトもあわせてご覧ください。▶ https://island-piece.jp/service/houmonkango