1. 「心臓がバクバクする」ってどういうこと?「ドキドキ」「バクバク」を感じるときの体の仕組み状況体の反応主な原因例緊張・驚き自律神経が活発になり心拍数が上がるストレス・発表・試験など運動時酸素を全身に送るため心臓が速く動くジョギング・坂道歩行など病気があるとき心臓や体の異常でリズムが乱れる不整脈・甲状腺疾患・貧血など私たちが「心臓がバクバクする」「ドキドキする」と感じるのは、心臓が通常より速く動き、血液を全身に送るために拍動が増えている状態です。運動や緊張で一時的に心拍が上がるのは自然な反応ですが、安静時でも動悸が続く、または胸の痛みや息苦しさ・めまいを伴う場合は注意が必要です。それは心臓や自律神経のトラブルのサインかもしれません。一時的な動悸と病気による動悸の違い種類特徴対応の目安一時的な動悸緊張・驚きなどで短時間深呼吸や休息で落ち着く病気による動悸頻繁・長時間・息切れや胸痛を伴う医療機関への受診が必要ストレスやカフェインなどで起きる一時的な動悸は、通常は数分で落ち着きます。しかし、繰り返す動悸や息切れ・倦怠感を伴う場合は病気のサインかもしれません。心臓が弱っているときや血液の流れが悪いとき、体は「もっと血を送らなければ」と拍動を早めます。違和感が続く場合は、医師に相談し、心電図検査で原因を確認しましょう。放っておくと危ないサイン(胸の痛み・息切れ・めまい)危険な症状考えられる疾患胸の締めつけ、左腕への痛み狭心症・心筋梗塞息切れ・ふらつき心不全・不整脈意識が遠のく感覚重度の不整脈・血圧低下「たまにドキドキするだけ」と油断して放置してしまうと、心筋梗塞などの重大な病気を見逃す危険があります。胸の痛みや息苦しさ、冷や汗を伴う場合はすぐ救急要請を。症状が落ち着いても、念のため医療機関で検査を受けることが大切です。早期に原因を特定できれば、命を守ることができます。2. 心臓そのものが原因の「バクバク」不整脈(脈のリズムが乱れる)とは?種類内容感じ方期外収縮一拍だけリズムがずれる「脈が飛ぶ」感じ頻脈性不整脈心拍が異常に速くなるバクバク・息苦しさ徐脈性不整脈心拍が遅くなるふらつき・倦怠感心臓は電気信号で拍動をコントロールしています。不整脈は、その信号が乱れて脈が不規則になる状態です。健康な人でも一時的に起こることがありますが、繰り返す場合は要注意。特に心房細動などは、血栓ができて脳梗塞を引き起こすリスクがあります。「脈が飛ぶ」「突然ドキドキする」と感じたら、早めに循環器内科で心電図を受けましょう。不整脈が起こるとどうなる?状態体への影響症状の例心拍が速すぎる血液を十分に送り出せない息切れ・胸の圧迫感・めまい心拍が遅すぎる脳や臓器に酸素が届かないふらつき・倦怠感・失神リズムが不規則血液がよどみ血栓ができる脳梗塞・心不全のリスク上昇不整脈が起こると、血液がうまく全身に回らなくなることがあります。心拍が速すぎると心臓が休む間もなく動き続け、ポンプ機能が低下します。逆に遅すぎる場合は脳に酸素が行き届かず、めまいや意識が遠のくこともあります。心房細動では血液が心臓の中で滞り、血栓(血のかたまり)が脳に飛ぶ危険もあります。動悸や息苦しさを感じたら、早めに医師の診察を受けてください。心房細動(しんぼうさいどう)などの注意すべき病気疾患名主な症状注意点心房細動不規則な脈、息切れ、だるさ血栓による脳梗塞の危険心房粗動脈が一定に速くなる動悸が長時間続くことも発作性頻拍突然始まり突然止まる動悸安静でも起こる心房細動は特に高齢者に多く見られる不整脈です。脈がバラバラで、心臓がリズムを失って動くため、血液がうまく流れず血栓ができやすくなります。治療では抗凝固薬(血を固まりにくくする薬)が重要で、早期発見によって脳梗塞を防ぐことができます。動悸に加えて息切れやだるさが続く場合は、放置せず専門医を受診しましょう。心臓病や高血圧との関係影響因子内容対策高血圧心臓に負担をかける塩分控えめ・運動・服薬動脈硬化血流が悪くなる食事改善・禁煙心不全ポンプ機能が低下医師の指導に従い生活管理長年の高血圧や脂質異常は、心臓に負担をかけて心不全を引き起こす原因になります。息切れ・むくみ・疲れやすさが出たら注意が必要です。塩分を控え、医師の指示に沿った運動と服薬を継続することで再発を防げます。健康診断で高血圧やコレステロール値の異常を指摘されたら、早めの受診を心がけましょう。3. 体の他の病気が関係している場合貧血や甲状腺の病気で動悸が出るしくみ原因メカニズム特徴貧血酸素を運ぶヘモグロビンが減少少し動いただけで動悸・息切れ甲状腺機能亢進症ホルモン過剰で代謝が上昇体重減少・手の震え・汗が多い自律神経失調バランスが崩れて心拍が乱れる立ちくらみ・不安感心臓自体に異常がなくても、体のバランスの乱れやホルモン異常が動悸を引き起こすことがあります。貧血では、酸素を運ぶヘモグロビンが減り、心臓が拍動を速めて全身に酸素を届けようとします。甲状腺の働きが強すぎる病気でも同様です。「心臓が悪いのでは」と思っても、原因が別にあることも多いため、全身を診る内科での検査が大切です。発熱・脱水・感染で心拍が速くなる理由状況体の反応対策発熱体温上昇に伴い心拍数が増加解熱・水分補給脱水血液が濃くなり心拍数上昇水・電解質を摂取感染免疫反応で心臓が働きすぎる休養・医療機関受診発熱や感染症では、体が防御反応として心拍を早めることがあります。これ自体は自然な反応ですが、高齢者や心臓疾患のある方では心臓に負担がかかりやすくなります。のどの渇きや倦怠感、息苦しさを感じたときは、早めの水分補給と休養を心がけましょう。カフェインや薬の影響にも注意原因具体例対応カフェインコーヒー・エナジードリンク就寝前や高濃度飲料は避ける薬の副作用甲状腺薬・気管支拡張薬など医師へ相談アルコール一時的な頻脈・血圧上昇適量を守るカフェインは脳を刺激し、一時的に心拍数を上げます。少量であれば問題ありませんが、エナジードリンクなど高濃度の飲料を大量に摂ると、動悸や不整脈の原因になることがあります。薬やアルコールも心拍リズムに影響するため、飲み合わせに注意しましょう。動悸を感じたときは、直前に摂った飲み物や薬を記録しておくと、診断の助けになります。4. ストレスや不安が原因の「ドキドキ」自律神経が乱れると心臓がバクバクする理由原因内容主な症状ストレス交感神経が優位になり心拍上昇胸のドキドキ・手の震え不安・緊張アドレナリン分泌で血圧上昇呼吸が浅くなる・息苦しさ睡眠不足自律神経のバランスが乱れる疲労・集中力低下人の体は「交感神経」と「副交感神経」のバランスで動いています。ストレスや不安が続くと交感神経が活発になり、心臓が速く打つ=動悸が起こります。仕事や家庭の緊張、睡眠不足なども原因の一つ。長引く場合は体と心の休息が必要です。リズムを整えるだけで、自然に動悸が軽くなることもあります。ストレス性動悸を悪化させない工夫方法効果ポイント深呼吸副交感神経を刺激4秒吸って8秒吐くリズム軽い運動ストレス発散散歩・ヨガ・ストレッチ音楽や入浴緊張緩和ぬるめのお湯で10〜15分心臓がバクバクする時は「落ち着こう」と意識するより、体をゆるめることが大切です。深呼吸で息をゆっくり吐くと副交感神経が優位になり、自然と心拍数が下がります。散歩やストレッチなどの軽い運動もおすすめです。自分のペースでできるリラックス法を見つけましょう。精神的な不安が強いときは状況受診先対応例不安感が強く眠れない心療内科・精神科不安を和らげる治療動悸が続くが検査で異常なし自律神経失調症の可能性生活改善とカウンセリング仕事・家庭のストレスが強いカウンセラー・保健師相談支援・環境調整検査で異常がないのに動悸が続く場合、自律神経や心のストレスが関係していることもあります。無理に「気のせい」と考えず、専門家に相談することで気持ちが軽くなることもあります。心と体のバランスを整えることが、最も確実なケアの第一歩です。5. 女性や更年期に多い「心臓バクバク」女性ホルモンの変化と動悸の関係原因内容主な年代更年期エストロゲンの減少で自律神経が乱れる40〜50代ストレスホルモン変動と重なると悪化全年代月経周期排卵・月経前に一時的に心拍上昇20〜40代女性の体はホルモン変化に敏感で、更年期になるとエストロゲンの低下によって自律神経が乱れやすくなります。その結果、心拍数の上昇・のぼせ・不安感などが起こることがあります。特に夜や静かな時間帯に「心臓がバクバクする」と感じる方も多く、これは一時的な自律神経の乱れによる動悸のことがほとんどです。生活習慣を整えることで改善が期待できます。更年期と似た症状の病気に注意症状似ている疾患特徴動悸・のぼせ甲状腺機能亢進症体重減少・手の震えを伴う倦怠感・冷え貧血・低血圧めまい・ふらつき息苦しさ不整脈・心不全胸痛や息切れを伴う更年期の動悸はホルモン変化が主な原因ですが、似た症状を起こす病気もあります。特に甲状腺の病気や不整脈は、更年期症状と見分けにくいことがあります。自己判断でサプリや更年期治療を始める前に、血液検査や心電図で他の疾患がないか確認することが大切です。日常でできるセルフケアと心の整え方方法効果ポイント深呼吸・ストレッチ副交感神経を優位にする1日数回行う温かい飲み物体をリラックスさせるカフェインは控えめに趣味や会話ストレスを軽減無理なく楽しむことが大切動悸を感じたときは、深呼吸や軽いストレッチで心身を落ち着けることが効果的です。温かいハーブティーなどもリラックスに役立ちます。大切なのは「症状を怖がりすぎない」こと。不安なときは医療機関やカウンセラーに相談し、気持ちの負担を減らすこともケアの一部です。6. 妊娠中・出産後の「バクバク」妊娠で動悸が起こる理由状況内容影響妊娠初期〜中期血液量が増える(約40〜50%増)心臓に負担がかかるホルモン変化プロゲステロン上昇で血管拡張めまいや立ちくらみ貧血傾向鉄分不足で酸素運搬量低下心拍数上昇で代償妊娠中は体内の血液量が大きく増えるため、心臓がより多くの血液を送り出そうと拍動が早くなることがあります。これが「バクバク」とした動悸の正体です。また、ホルモンの影響や貧血も関係します。多くは生理的変化なので心配ありませんが、胸痛・息苦しさを伴う場合は循環器内科や産婦人科で相談しましょう。出産後(産褥期)の心臓への負担原因内容注意点ホルモン変化急激なエストロゲン低下気分変動や不安感体力低下睡眠不足・授乳・疲労一時的な動悸や息切れ血栓リスク妊娠後期〜出産直後に上昇脚の腫れ・痛みに注意出産直後はホルモンや体力の変化が大きく、動悸や息切れを感じやすい時期です。多くは一過性ですが、長引く場合や強い症状があるときは、産褥性心筋症などの可能性もあります。胸の違和感やむくみ、呼吸困難を感じたら早めに受診を。休養と栄養補給も忘れずに行いましょう。妊娠・授乳期の動悸ケアと注意点対策内容ポイント水分補給血液の粘度を下げるこまめに少量ずつ栄養バランス鉄・タンパク質を意識貧血予防に有効体を冷やさない自律神経を整える室温管理・衣服調整妊娠や授乳中は薬の使用に制限があるため、生活習慣の工夫が動悸予防の鍵になります。水分をしっかりとり、鉄分を含む食事を意識するだけでも改善が見られることがあります。ストレスや不安は症状を強めるため、家族の協力を得ながら心身をいたわりましょう。7. 夜や寝ているときに心臓がドクドクする睡眠時無呼吸症候群が関係していることも状況内容主なサイン睡眠時無呼吸症候群寝ている間に呼吸が止まるいびき・日中の眠気・夜間の動悸酸素不足血中酸素が低下心拍数が上昇しやすい肥満・首周りの圧迫気道が狭くなる呼吸が途切れる・息苦しい夜中に「ドクン」と心臓が跳ねる感覚は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。睡眠中に呼吸が止まると酸素不足になり、心臓が過剰に働こうとして動悸が出ます。特に体位依存性OSAでは横向き寝が有効な場合がありますが、効果は個人差があるため、医師と治療方針(CPAP・体位療法・口腔内装置)を相談しましょう。寝る姿勢・食事・寝具など生活リズムとの関係影響する要因内容改善のポイント寝る姿勢仰向けで気道が狭くなることも横向き寝を意識食後すぐ就寝胃が圧迫されて心拍増加就寝2時間前までに食事を終える枕や寝具頭が低いと血流に影響高さを調整して安定を保つ夜間動悸は姿勢や生活習慣が影響することもあります。食後すぐに横になると胃が心臓を圧迫し、拍動が速くなります。寝具の高さを調整することで呼吸が楽になる場合もあります。寝る前のスマホやカフェイン摂取を控え、体が「休む準備」をできるように整えましょう。夜に動悸が出たときの対処と記録の仕方対応方法目的注意点深呼吸・安静副交感神経を優位にするゆっくり息を吐く脈を測るリズム・速さを確認数値を記録する医師に伝える診断の手がかりになる頻度・時間帯をメモする夜間動悸が起きたら、まずは落ち着いて深呼吸しましょう。脈拍を確認し、どんな状況で起こったかを記録しておくと診察時に役立ちます。頻度や時間帯、前後の行動などをメモに残しておくと、医師が原因を特定しやすくなります。8. 受診の目安と「すぐ病院へ行くべき」症状胸の痛みや息苦しさを感じたとき症状可能性のある疾患受診の目安胸の締めつけ・左腕や顎の痛み狭心症・心筋梗塞すぐ救急要請20分以上続く胸痛・冷や汗急性冠症候群緊急受診が必要息切れ・吐き気・強い不安感心不全・不整脈迷わず救急車を胸の痛みや息苦しさを伴う動悸は、心臓からの緊急サインです。特に「左胸の痛みが腕やあごに広がる」「冷や汗を伴う」「20分以上続く」といった場合は、心筋梗塞や狭心症など命に関わる疾患の可能性があります。安静を保ち、ためらわず救急車を呼びましょう。症状が一時的に落ち着いても、再発する危険があるため受診は必須です。めまい・失神・強い動悸が続くとき症状疑われる原因注意点突然の失神徐脈・不整脈一時的でも必ず受診強いバクバク感発作性頻拍・心房細動放置すると血栓リスク上昇めまい・ふらつき血圧低下・脳への血流不足安静を保ち医療機関へ「急に意識が遠のく」「立ち上がるとめまいがする」「脈が速すぎて息が苦しい」などの症状がある場合、心臓から脳へ十分な血液が送れていないサインです。特に不整脈や徐脈では、脳の酸素不足により一瞬意識を失うこともあります。たとえすぐ回復しても、その裏に重い心臓疾患が隠れていることがあるため、必ず循環器内科を受診してください。受診までにできる応急対応と記録の工夫対応方法目的注意点安静にする心臓への負担を減らす無理に動かない脈拍・血圧を測定病状の変化を把握数値をメモしておく症状の経過を記録医師に正確に伝える発症時刻・持続時間も書く動悸が出たときは、まず姿勢を安定させて深呼吸し、脈拍と血圧を確認しましょう。スマホやメモ帳に「いつ・どのような状況で起きたか」を記録しておくと、診察時に原因を特定しやすくなります。呼吸困難や胸の痛みを伴う場合は、ためらわず救急要請を。自宅にいるときは家族に症状を伝え、ひとりで対応しないようにしましょう。9. 病院で行う検査の種類と流れ心電図・ホルター心電図で脈の乱れをチェック検査名内容特徴心電図電気信号を波形で記録数分で終了・痛みなしホルター心電図24時間記録できる携帯型日常生活中の異常を確認イベントレコーダー数日〜数週間装着発作時の不整脈を捉える心電図検査は、動悸の原因を調べる基本の検査です。短時間で終わるものもあれば、24時間連続で心拍を記録する「ホルター心電図」もあります。突然起こる動悸の発作を確認するには、このような長時間記録型の検査が有効です。服の下に装着でき、痛みもないため、日常生活を送りながら検査できます。心エコーや血液検査で原因を探る検査名内容わかること心エコー超音波で心臓の動きを確認心筋の働き・弁の異常胸部X線心臓の大きさ・肺の状態心肥大・うっ血など血液検査ホルモン・貧血・炎症反応代謝異常や内分泌疾患の発見心エコー(超音波)検査は、心臓の構造と動きをリアルタイムに見ることができる方法です。心筋や弁の動きから、心不全や弁膜症などの病気を発見できます。血液検査も併用することで、貧血や甲状腺、ホルモン異常などの全身的な原因を探ることができます。体への負担が少なく、繰り返し検査が可能です。スマートウォッチを活用した自己記録機器機能活用方法スマートウォッチ脈拍・心電図測定動悸時に記録ボタンを押すスマホアプリ心拍変化のグラフ表示医師への報告に便利家庭用血圧計脈拍・血圧の確認毎日同じ時間に測定最近ではスマートウォッチやアプリで心拍を自動記録できるようになりました。動悸を感じたタイミングや脈の乱れを残しておくと、医師が原因を特定する手がかりになります。ただし、診断の確定は必ず医療機関の検査(12誘導心電図など)で行う必要があります。日本では医療機器認可を受けた製品の利用が推奨されています。10. 治療と予防の基本薬で整える・血栓を防ぐ治療法薬の種類主な目的使われる病気の例抗不整脈薬心拍リズムを整える頻脈・期外収縮など抗凝固薬血栓を防ぐ心房細動・心不全利尿薬・降圧薬心臓の負担を減らす高血圧・むくみ心臓の動きが乱れる不整脈や心房細動では、薬でリズムを整えたり血栓を防ぐ治療が行われます。心房細動では血液が滞りやすく、脳梗塞の危険性があるため、抗凝固薬(DOACなど)が重要です。近年は「アスピリン単独は脳梗塞予防としては推奨されない」とされており、必ず医師の指示に従いましょう。服薬を自己判断で中断すると再発リスクが高まるため注意が必要です。カテーテル治療ってどんなもの?治療法内容特徴カテーテルアブレーション異常な電気信号を焼き切る不整脈の根治を目指すペースメーカー治療電気刺激で心拍を補う徐脈(脈が遅い)の治療ステント治療血管を広げて血流改善狭心症・心筋梗塞で使用カテーテル治療は体への負担が少ない先進的治療です。太ももや腕の血管から細い管を挿入し、心臓内の異常な電気回路を焼いてリズムを整える「アブレーション」が代表的です。治療時間は数時間、入院は数日〜1週間程度。根治が期待できるケースも多く、再発予防のために生活改善と併せて行われます。食事・睡眠・ストレスケアで再発を防ぐ項目内容実践ポイント食事塩分・脂質を控える野菜・魚中心の和食が理想睡眠自律神経を整える規則正しい生活を意識カフェイン・アルコール心拍数や血圧を変化させる就寝前や高濃度飲料は避け、個人差に合わせて調整動悸や心臓病を防ぐには、生活習慣の見直しが欠かせません。塩分や脂質を控え、睡眠リズムを整えることで心臓への負担が減ります。カフェインは少量なら問題ありませんが、エナジードリンクや就寝前の摂取は動悸を誘発しやすいため注意。アルコールの飲みすぎも不整脈の原因となるため、適量を守りましょう。11. 自宅でのサポートと訪問看護の役割訪問看護による心臓ケアと体調管理内容詳細対応スタッフバイタル測定血圧・脈拍・体重・浮腫チェック看護師薬の管理飲み忘れ・副作用の確認看護師緊急対応夜間・休日も連絡体制あり看護師心臓疾患のある方は、日々の小さな変化を見逃さないことが大切です。訪問看護では血圧・脈拍・体重などを定期的に測り、心不全の悪化兆候を早期に発見します。体調に変化があれば医師と即連携し、服薬や生活指導を行います。町田市周辺では24時間対応の訪問看護もあり、夜間や休日の不安にも対応できます。訪問リハビリで行う循環改善と日常生活サポート内容詳細運動プログラム下肢筋力・心肺持久力の向上生活動作練習階段・入浴・歩行動作の安定化呼吸リハビリ息切れ軽減・姿勢改善訪問リハビリでは、心臓病や高血圧の方に合わせた安全な運動を行います。過度な運動は避けつつ、適度な活動を続けることで心臓の働きを保ち、息切れや疲れの軽減に役立ちます。自宅環境に合わせたリハビリを行うため、外出が難しい方でも安心して継続できます。町田市在住の方へ:ピース訪問看護ステーションの特徴とサポート内容職種人数主な対応内容看護師9名医療的ケア・症状観察・夜間対応も可能リハビリスタッフ14名理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が在籍ケアマネジャー7名医療と介護をつなぐ総合支援特徴詳細夜間対応24時間緊急対応で急な体調変化にも迅速に対応リハビリ専門職の充実心臓疾患や体調に合わせた在宅支援が可能ケアマネジャー連携医療・介護・リハビリを包括的に支援循環器疾患への対応血圧・体重・むくみ・息切れなどを継続的に観察地域連携町田市内のクリニックと密に連携し継続的ケアを実施ピース訪問看護ステーションでは、心臓病や高血圧、不整脈など循環器疾患を持つ方の在宅支援に力を入れています。看護師が定期的に訪問し、体重・血圧・脈拍・むくみを丁寧にチェック。異常があれば主治医に即報告し、迅速に対応します。リハビリスタッフによる心肺機能の改善運動も充実し、「自宅で安心して心臓ケアを続けられる環境」を提供しています。👉 ぜひ町田市およびその近隣にお住まいの方は、ピース訪問看護ステーションにご相談ください。まとめ「心臓がバクバクする」「ドキドキが止まらない」と感じたとき、原因はストレスから病気までさまざまです。放置すると命に関わることもあります。早めの受診と生活習慣の見直しが、最も確実な予防法です。特に町田市周辺にお住まいの方は、在宅支援の整ったピース訪問看護ステーションに相談することで、安心して生活を続けられます。関連記事腎臓が悪い時の症状とは?初期のサイン・原因・在宅でのケア方法まで徹底解説腎臓が原因の足のむくみとは?症状の見分け方・検査・改善法を解説咳をすると肺や胸が痛い?考えられる病気と受診の目安・対処法参考文献一覧厚生労働省「心臓病の種類と治療」https://www.mhlw.go.jp/content/000661085.pdf厚生労働省「訪問看護の利用対象」https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000661085.pdf日本循環器学会「心房細動治療ガイドライン」https://www.j-circ.or.jp/WHO(世界保健機関)「Cardiovascular Diseases (CVDs)」https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/cardiovascular-diseases日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)診療ガイドライン2020」消費者庁「カフェインの過剰摂取に関する注意喚起」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caffeine/本記事の執筆者・監修者プロフィール【執筆者】作業療法士都内の回復期リハビリテーション病院に7年間勤務し、その後東京都町田市内で訪問看護・訪問リハビリに携わり5年。AMPS認定評価者、CI療法外来の経験を持ち、またOBP(作業に基づく実践)を中心とした在宅支援の豊富な実践経験を有する。【監修者】看護師(訪問看護ステーション管理者)大学病院での急性期看護を経て、訪問看護ステーションの管理者を務める。終末期ケアや慢性疾患管理に長け、地域医療連携や在宅看取り支援にも積極的に取り組んでいる。