この記事でわかること介護保険で掃除・ゴミ出しを頼めるのは訪問介護の「生活援助」であること、その根拠と条件生活援助で頼めること・頼めないことの線引き(大掃除・草むしり・家族の分の家事など)同居家族がいる場合に対象外と言われやすい理由と、それでも使える可能性がある進め方介護保険が使えないときの代わりの手段(自費の家事代行、自治体のゴミ出し支援、総合事業)町田市・相模原市で実際に使えるゴミ出し支援と、訪問看護から見た生活環境の整え方親の家に久しぶりに行ったら、玄関にゴミ袋が積まれていた。トイレの床も汚れたままだった。そこから「介護保険で掃除やゴミ出しを頼めないか」と考え始める方は多いものです。町田市や相模原市で訪問看護に伺っても、ご家族から最初に相談されるのは病気ではなく、こうした暮らしの困りごとです。結論から言えば、掃除もゴミ出しも介護保険のサービスとして頼めます。ただし「誰でも何でも」ではありません。要介護認定を受けていること、ケアプランに位置づけられていること、本人の日常生活のための家事であることが前提です。この線引きを知らないまま申し込むと、断られて戸惑うことになります。この記事では厚生労働省の通知に基づく線引きと、対象外のときの代わりの手段を解説します。介護保険で掃除・ゴミ出しは頼める?結論と記事の要点介護保険 掃除 ゴミ出しの支援は、要介護認定を受けた人がケアプランに位置づけたうえで、訪問介護の「生活援助」として利用できます。厚生労働省の通知「訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について」(老計第10号)には、生活援助の「2-1 掃除」として「居室内やトイレ、卓上等の清掃」「ゴミ出し」「準備・後片づけ」が明記されています(出典:厚生労働省老健局振興課「『訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について』の一部改正について」(老振発0330第2号))。ゴミ出しは制度上はっきりと訪問介護の守備範囲です。結論:訪問介護の「生活援助」として頼める項目内容使える制度訪問介護(ホームヘルプ)の「生活援助中心型」対象となる人要介護1〜5(要支援1・2は総合事業の訪問型サービス)頼める内容居室・トイレ・卓上の清掃、ゴミ出し、準備と後片づけ前提条件本人が単身、または同居家族が障害・疾病等で家事が困難手続きケアマネジャーがケアプランに位置づけ、事業所と契約自己負担原則1割(所得により2割・3割)。地域区分等で変動掃除とゴミ出しは訪問介護でも利用の多い定番サービスです。特別な申請書はなく、ケアマネジャーとの打ち合わせで「週2回、45分の生活援助を入れましょう」と決まっていきます。要介護認定をまだ受けていないなら、市区町村の窓口か地域包括支援センター(高齢者の介護・福祉の相談を無料で受ける身近な窓口)が出発点です。注意したいのが費用です。介護報酬は時間区分・地域区分・加算の組み合わせで決まるため、「1回いくら」と全国共通では言い切れません。契約前に事業所から月額の見積もりをもらってください。費用全体は介護費用はいくらかかる?在宅・施設・訪問看護の自己負担と上限をわかりやすく解説で整理しています。「頼める・頼めない」の全体像を先に押さえるよくある依頼介護保険での扱い本人の居室に掃除機をかける頼めるトイレ・洗面所の掃除頼めるゴミをまとめて集積所に出す頼める家族の部屋の掃除、来客対応頼めない庭の草むしり・窓ガラス磨き頼めない年末の大掃除・正月の準備頼めないペットの世話・ペットのトイレ掃除頼めないこの表を見て「思ったより狭い」と感じた方もいるでしょう。生活援助は、介護が必要でなければ本人が自分でやっていたはずの日常的な家事の代行です。毎週繰り返す掃除やゴミ出しは入り、年に一度の大掃除や庭仕事は入りません。線引きの根拠を知っておくと、断られたときの受け止め方が変わります。「冷たく突き放された気がした」と話すご家族に何度もお会いしましたが、多くは制度の枠を説明されただけでした。対象外の行為は、後半で紹介する自費サービスや自治体の支援に切り替えます。介護保険の「生活援助」とは?身体介護との違い生活援助とは身体に直接触れない家事の代行であり、本人の身体に触れて行う身体介護とは、内容も報酬も別に区分されています。生活援助に含まれる6つの領域区分具体的な内容2-1 掃除居室内やトイレ、卓上等の清掃/ゴミ出し/準備・後片づけ2-2 洗濯洗濯/乾燥/取り入れと収納/アイロンがけ2-3 ベッドメイク利用者不在のベッドでのシーツ・布団カバーの交換2-4 衣類の整理・被服の補修夏冬物の入れ替え/ボタン付け、破れの補修2-5 一般的な調理、配下膳配膳、後片づけのみ/一般的な調理2-6 買い物・薬の受け取り日常品等の買い物/薬の受け取り掃除とゴミ出しは6領域の先頭に置かれた、生活援助の中心的なサービスです。実際のケアプランでは「週2回・45分で掃除とゴミ出し、うち1回は買い物も」と複数を組み合わせ、1回の訪問に収めます。限られた時間で何を優先するかは、事前にヘルパーと決めておくと行き違いが減ります。「ゴミの日は玄関と台所、それ以外は居室と浴室」といった具合です。買い物の同行は介護保険で買い物同行は使える?対象条件と注意点を徹底解説も参考になります。身体介護との違いと利用時間の区分比較軸生活援助身体介護定義掃除・洗濯・調理などの日常生活の援助身体に直接接触して行う介助代表例掃除、ゴミ出し、洗濯、調理、買い物排泄・食事介助、入浴、清拭本人の関与本人がいなくても成立する代行本人と一緒に、または本人に触れて行う時間区分20分以上45分未満/45分以上20分未満から1時間以上まで細かく区分掃除の扱い代わりに掃除する一緒に掃除し安全を見守る場合が該当同じ「掃除」でも、本人と一緒に掃除機をかけて安全を見守り、動作の力を引き出す関わりは、身体介護の「自立生活支援のための見守り的援助」として扱われることがあります。どちらに該当するかは自治体ごとの運用に幅があるため、事前にケアマネジャーへ確認してください。つまり本人の代わりにやるのか、一緒にやるのかで扱いが変わります。全部を代行すると本人が身体を動かす機会は減り、生活機能が落ちることもあります。立つ・しゃがむ・運ぶという動作は毎日のリハビリでもあるので、代行と協働のバランスはケアマネジャーに相談してみてください。役割の違いは訪問看護と訪問介護の違いとは?サービス内容・費用・利用条件まで徹底比較で比較しています。介護保険で掃除・ゴミ出しの対象になる条件・できること介護保険で掃除・ゴミ出しが対象になるのは、要介護認定を受けた本人が単身か、同居家族が障害や疾病などで家事を行えず、その内容がケアプランに位置づけられている場合です。対象になるための3つの条件条件確認ポイント①要介護認定要介護1〜5の認定がある(要支援1・2は総合事業)②家事が困難な状況本人が単身、または同居家族が障害・疾病等で家事が困難③ケアプランへの位置づけケアマネジャーが必要性を評価し、計画に記載している老計第10号は生活援助を「利用者が単身、家族が障害・疾病などのため、本人や家族が家事を行うことが困難な場合に行われるもの」としています。見落とされやすいのが「などのため」で、実務上は就労や遠方居住、介護者自身の高齢化といった事情も個別に判断されます。②で迷ったら、「なぜ本人も家族もその家事をできないのか」を言葉にしておきます。腰痛でかがめない、視力が落ちて汚れが見えない、日中は仕事で不在といった事実を伝えてください。③は契約前にケアプランの記載を自分の目で確認します。「掃除」とだけ書かれていると範囲が曖昧なまま始まるため、「居室の掃除機がけ、トイレ清掃、可燃ゴミの分別と搬出」という粒度で書き込んでもらうのが理想です。掃除・ゴミ出しで具体的に頼めること場所頼める内容注意点居室掃除機がけ、床拭き、ベッド周りの整頓本人の生活範囲のみトイレ便器・床・手洗いの清掃本人が使うトイレのみ浴室・洗面所日常的な範囲の清掃大掛かりなカビ取りは対象外台所調理台・シンクの清掃、食器の片づけ換気扇の分解洗浄は対象外ゴミ分別、袋の準備、集積所への搬出自治体のルールに沿う判断の基準は「日常的な範囲」に集約されます。毎週続けていれば維持できる清掃が生活援助、放置して溜まった汚れをまとめて落とす作業は対象外です。現場でよく相談されるのが冷蔵庫の中です。日常的な範囲で庫内を拭き、傷んだ食品を本人の同意を得て処分することは含まれます。ただし何年も溜め込んだ食品の一斉処分となると、範囲を超えます。もうひとつ多いのが、物を捨てる判断です。本人にとって大切なものが、他人には不要なゴミに見えることがあります。認知症のある方では、勝手に捨てられた体験がサービス拒否につながることも珍しくありません。捨てる・残すの判断は本人に委ね、ヘルパーは分別と搬出を担う。この分担が信頼関係を守ります。対応範囲は【町田市の訪問介護】どこまで対応?自費サービスや市の支援との違いもわかりやすく解説でも解説しています。利用開始までの手順ステップやること相談先1要介護認定を申請する市区町村の窓口、地域包括支援センター2ケアマネジャーを決める居宅介護支援事業所3困りごとを具体的に伝えるケアマネジャー4ケアプラン原案を確認するケアマネジャー5訪問介護事業所と契約するサービス提供責任者6開始後に内容を調整するヘルパー、サービス提供責任者表の居宅介護支援事業所はケアマネジャーが所属する事務所、サービス提供責任者は訪問介護事業所でヘルパーの調整と訪問計画を担う職員です。困ったときの電話先として覚えておいてください。要介護認定の申請から結果までは、おおむね1か月かかります。急ぐ場合は暫定ケアプランで先行して始める方法もあるので、待つ間に生活が破綻しそうなら遠慮せず相談してください。最も大切なのはステップ3です。「掃除をお願いしたい」だけでは、どの部屋のどんな作業がどれくらい必要かが伝わりません。汚れが気になる場所の写真を撮ってケアマネジャーに見てもらうと、言葉より早く状況が伝わります。始めてから「思っていたのと違う」と感じたら、我慢せずサービス提供責任者へ。最初のプランが完成形である必要はありません。掃除やゴミ出しが滞る背景に、体調の変化や認知機能の低下が隠れていることがあります。気になる点があれば、ピース訪問看護ステーションにご相談ください。町田市・相模原市を中心に、生活の様子と健康状態の両面から状況を確認します。介護保険で掃除・ゴミ出しが対象外になるケース(同居家族がいる場合など)介護保険で掃除・ゴミ出しが対象外になるのは、本人以外のための家事である場合、日常生活の援助の範囲を超える場合、そして同居家族が家事を行える状況にあると判断された場合です。同居家族がいる場合の考え方ケース生活援助の可否の考え方同居家族が健康で日中も在宅原則として対象外になりやすい同居家族が病気・障害で家事が困難対象になりうる同居家族が日中就労で不在個別の事情を踏まえて判断される同居家族自身も高齢で腰痛等がある個別の事情を踏まえて判断される家族が遠方に住み週末のみ来訪同居にあたらず対象になりうる「同居家族がいると生活援助は一切使えない」と説明された方もいるかもしれません。しかし老計第10号の定義は「家族が障害・疾病などのため、本人や家族が家事を行うことが困難な場合」であり、同居していることだけを理由に一律で除外する趣旨ではありません。大切なのは、家族が家事を担えない事情を事実として説明できるかどうかです。「息子は同居しているが夜勤明けで日中は睡眠が必要」「娘は要介護の配偶者を介護しており余力がない」といった状況は判断材料になります。逆に家族が健康で在宅時間も長い場合、必要性を組み立てるのは難しくなります。その場合は自費サービスや自治体の支援に切り替えるか、本人と一緒に行う身体介護として組み立て直します。運用には市町村ごとの幅があるため、最終的な判断は自治体とケアマネジャーに確認してください。生活援助の範囲を超える行為分類具体例代わりの手段本人以外のためのサービス家族の部屋の掃除、家族分の洗濯・調理、来客対応家族、自費の家事代行日常生活援助の範囲を超える草むしり、ペットの世話、大掃除、窓ガラス磨き、正月の準備シルバー人材センター、ハウスクリーニング生業の援助的な行為商品の販売、農作業の手伝い家族・事業者へ依頼日常生活の援助に属さない仏壇の手入れ、家具の移動便利屋、自費サービス厚生労働省は訪問介護で行えないものとして「本人以外のためのサービス」と「日常生活援助の範囲を超えるサービス」を挙げ、後者の例に「草むしり、ペットの世話、大掃除、窓のガラス磨き、正月の準備」を示しています(出典:厚生労働省「介護サービス情報公表システム 訪問介護(ホームヘルプ)」)。いずれも介護の必要性と関係なく発生する作業で、日常的に繰り返す家事とは性質が違います。同居世帯でトラブルになりやすいのが、本人以外の家事という線引きです。ヘルパーが本人の部屋を掃除している間、隣の部屋が散らかっていても手をつけられません。気が利かないと映りますが、制度上そうせざるを得ないのです。本人が毎日過ごす居間を対象に含める運用もあり、判断は分かれるため契約前に確認してください。悩ましいのが、ゴミ屋敷に近い状態からの片づけです。数か月分が堆積している場合、その撤去は生活援助ではなく、多量ゴミの処理として自治体のルールや専門業者の対応になります。訪問介護は「これ以上増やさない」維持を担い、堆積した分は別の手段で解消する。この二段構えなら計画が立ちます。制度上の制限は訪問看護では出来ないこととは?制度上の制限と他サービスとの使い分けを紹介も参考になります。断られたときの相談の進め方段階相談相手伝えるとよいこと1サービス提供責任者何を、どの頻度で困っているか2ケアマネジャー生活全体で何が回っていないか3地域包括支援センター介護保険以外に使える支援がないか4市区町村の介護保険担当課保険者としての解釈を確認したいこと断られると諦めてしまう方が少なくありませんが、それは「その行為が介護保険の対象外」というだけで、支援を受けられないという意味ではありません。とりわけ地域包括支援センターは、介護保険の枠を超えた地域資源を把握しています。社会福祉協議会の生活支援、住民主体の助け合い活動、配食サービスの安否確認など、ケアマネジャーだけでは拾いきれない情報が集まる窓口です。地域の支え合いの仕組みは厚生労働省「地域包括ケアシステム」にも解説があります。対象外のときの代わりの手段(介護保険外サービス・地域資源)介護保険で頼めない掃除・ゴミ出しは、自費の家事代行、自治体のゴミ出し支援、総合事業の訪問型サービス、地域の助け合い活動という4つで補うのが現実的です。介護保険外サービス(自費の家事代行)種類主な内容費用の考え方訪問介護事業所の自費サービス保険対象外の掃除、庭の手入れ、大掃除事業所が独自に時間単価を設定家事代行会社掃除全般、片づけ、洗濯、調理時間単価+交通費。定期契約で割安な例が多いハウスクリーニングエアコン、換気扇、浴室のカビ取り箇所ごとの定額制が中心シルバー人材センター草むしり、清掃、簡易な家事市区町村ごとの料金設定。比較的低価格便利屋・不用品回収家具移動、粗大ゴミ搬出、多量のゴミ処理作業量に応じた見積もり制自費サービスの料金は事業者ごとの幅が大きく、同じ1時間でも金額が倍近く違うことがあります。必ず2社以上から見積もりを取り、交通費・キャンセル料まで含めた総額で比べてください。すでに訪問介護を使っているなら、同じ事業所の自費サービスを足す方法が手軽です。担当ヘルパーがそのまま対応でき、知らない人が家に入る負担もありません。シルバー人材センターは草むしりや簡易な清掃で使い勝手がよく、費用も抑えられます。受託できる作業は地域ごとに違うため、直接問い合わせてください。町田市の選択肢は【介護保険だけじゃない】町田市で使える“自費サービス”まとめ、高齢者の生活支援ガイドにまとめています。自治体のゴミ出し支援(町田市・相模原市の例)自治体制度名主な対象特徴町田市ふれあい収集(高齢者等訪問収集)65歳以上のみの世帯で全員が要介護2以上、手帳所持者のみの世帯など玄関先等から収集。ゴミが出ていないときは声かけ相模原市ふれあい収集(モデル事業)要介護2以上の居宅サービス利用者、身体障害者手帳1・2級など緑区津久井、中央区大野北、南区東林の3地区町田市のふれあい収集は、集積所までゴミを持ち出すことが難しい高齢者・障害者の世帯を対象とした制度です。申請はケアマネジャー等を通じて、申請書と介護保険証等のコピーをごみ収集課へ提出する形になります(出典:町田市「ふれあい収集(高齢者等訪問収集)のご案内」)。見逃せないのが、安否確認が組み込まれている点です。ゴミが出ていない日に声をかけてもらえる仕組みは、独居の方の週に一度の見守りになります。相模原市は3地区限定のモデル事業で、週1回、午前8時30分までに指定の場所へ出す運用です。申請窓口は各地区の高齢・障害者相談課(出典:相模原市「『ふれあい収集』モデル事業の実施について」)。対象地区や条件は変わるため、利用前に市の窓口で確認してください。要支援1・2の総合事業と、手段の組み合わせ方困りごと主に使う手段補う手段毎週の掃除とゴミ出し(要介護)訪問介護の生活援助家族の週末サポート毎週の掃除とゴミ出し(要支援)総合事業の訪問型サービス住民主体の生活支援集積所まで運べない自治体のふれあい収集訪問介護の搬出溜まったゴミの一括処理不用品回収業者家族・親族庭・窓・エアコンシルバー人材センター自費の家事代行要支援1・2の方は訪問介護ではなく、介護予防・日常生活支援総合事業の訪問型サービスを利用します(出典:厚生労働省「介護予防・日常生活支援総合事業」)。名称は変わっても、掃除やゴミ出しを頼めることに変わりはありません。市町村が主体のため、回数や料金は地域ごとに異なります。認定前でも基本チェックリストで該当すれば事業対象者として使い始められ、結果を待つ1か月の空白を埋められます。ひとつのサービスですべてを賄おうとすると無理が出ます。介護保険で維持を担い、自費で溜まった分を解消し、自治体の仕組みで見守りを足す。設計は本来ケアマネジャーの役割ですが、家族から「これは使えますか」と持ち込む形でも構いません。訪問看護だからできること(在宅療養者の生活環境と健康管理の視点)訪問看護は掃除やゴミ出しを代行しませんが、生活環境の変化から体調悪化や認知機能の低下を早期に捉え、必要なサービスにつなぐ役割を担います。生活環境の乱れは体調変化のサインになる家の中の変化背景にある可能性確認することゴミが溜まり始めた体力低下、うつ状態、認知機能の低下体重、食事量、収集日の認識冷蔵庫に古い食材が残る買い物と調理の力の低下、記憶の障害食事内容、消費期限の認識トイレ周りが汚れる尿失禁、下肢筋力の低下、視力低下排泄の状況、歩行、視力床に物が散乱する片づける体力の低下、転倒リスク転倒歴、動線、住環境同じ物を大量に買い置き記憶の障害、不安の増大買い物の様子、金銭管理掃除が行き届かなくなるのは、単に面倒だからではありません。家の中の状態は、本人の体力・意欲・認知機能を映す鏡です。訪問看護師は玄関を入った瞬間から、前回との違いを見ています。ゴミの量が急に増えた場合、食べ物の袋が多ければ食欲は保たれている、逆に減っていれば食事量が落ちている可能性がある、と読み取れます。ペットボトルばかり増えていれば、血糖値の変動や利尿薬の影響を考えます。床に物が散乱した状態は、転倒リスクの直接的な要因です。在宅での転倒は骨折から寝たきりへ進む入口になりやすく、環境整備も看護の課題になります。ヘルパーが掃除を担い、看護師が転びやすい動線を評価して家具の配置を提案する。この連携が在宅生活を支えます。受診の目安も持っておいてください。1〜2週間で体重が2kg以上減った、食事や水分がほとんど取れていない、話がかみ合わない日が続く、転んだあとの痛みが引かない。こうした変化が重なるときは、サービス調整を待たず主治医やケアマネジャーへ連絡します。発熱や呼吸の苦しさ、急な手足の動かしにくさがあれば、その日のうちに受診してください。町田・相模原の現場から見た役割分担場面訪問介護(ヘルパー)訪問看護(看護師・リハビリ職)掃除・ゴミ出し実際に行う行わない環境の評価気づいた変化を報告する転倒リスク・衛生面を評価し助言体調の変化気づいた変化を報告する観察・測定し、必要時に主治医へ連絡服薬声かけ、薬の受け取り管理方法の設計、残薬の確認本人の力を引き出す一緒に行う援助動作の評価、生活動作の練習訪問看護は掃除の代行をしません。一方で看護師が入っていると、ヘルパーが気づいた小さな変化を医療につなぐ経路ができます。「最近ゴミがまとめられていない」という一言が、実は心不全の悪化による息切れだったというケースは珍しくありません。町田市や相模原市で訪問していると、退院してからの3週間ほどが最も生活の崩れやすい時期だと感じます。入院中は上げ膳据え膳だった暮らしが、退院した途端にゴミを出す、洗濯するという日常に戻るからです。この時期はサービスを厚めに入れ、回復に合わせて減らすと再入院を防ぎやすくなります。老老介護の世帯も同じです。認定を受けているのは片方でも、実際は介護する側が先に限界を迎えます。ゴミ出しができなくなった理由を聞くと、本人ではなく配偶者の腰痛だった、という展開は何度も経験しました。分別のつまずきも見過ごせません。判断が追いつかず、集積所で指摘されて外出を控えるようになった方もいます。手順を紙に書き出す、袋の色を統一する。その程度の工夫で持ち直す場面もあります。生活環境が整うと、服薬も食事も睡眠も安定しやすくなります。掃除やゴミ出しが回らなくなったときは、暮らし全体を見直す時期です。ピース訪問看護ステーションでは、町田市・相模原市を中心に、健康状態と生活環境の両面から在宅生活の立て直しをお手伝いしています。介護保険で頼める範囲を超えた困りごとも一緒に整理しますので、お問い合わせからお気軽にご相談ください。よくある質問(FAQ)Q1. 介護保険でゴミ出しだけを頼むことはできますか?できます。ゴミ出しは老計第10号の「2-1 掃除」に含まれる生活援助の項目で、単独の位置づけも可能です。ただし1回の最短区分が20分以上45分未満のため、実務上は掃除や洗濯と組み合わせ、収集日に合わせて曜日を決めます。Q2. ゴミ出しの訪問介護は1回何分・いくらかかりますか?生活援助中心型の時間区分は「20分以上45分未満」と「45分以上」の2つです。費用は介護報酬の単位数に地域区分と加算を掛けて算出し、その1割(所得により2割・3割)が自己負担です。全国一律ではないため、契約前に事業所へ月額の見積もりを依頼してください。Q3. 同居家族がいると生活援助(掃除・ゴミ出し)は使えませんか?一律に使えないわけではありません。老計第10号は「家族が障害・疾病などのため、本人や家族が家事を行うことが困難な場合」に生活援助を行うとしており、判断は個別です。家族の就労、家族自身の高齢や体調、介護の重複といった事情を具体的に説明してください。Q4. 要支援1・2でも掃除やゴミ出しの支援は頼めますか?頼めます。要支援1・2の方は訪問介護ではなく、介護予防・日常生活支援総合事業の訪問型サービスを利用します。掃除・ゴミ出しを含む生活支援が対象ですが、回数や料金は市町村ごとに異なります。まず地域包括支援センターへ相談してください。Q5. 訪問介護で掃除できない場所・できない行為はどこですか(庭・仏壇・エアコン・大掃除など)?厚生労働省は行えないサービスとして「草むしり、ペットの世話、大掃除、窓のガラス磨き、正月の準備」を例示しています。エアコンや換気扇の分解洗浄、家具の移動、仏壇の手入れも範囲を超えると判断されます。これらは自費サービスやシルバー人材センターで対応します。Q6. 介護保険で頼めない掃除・ゴミ出しは誰に相談すればいいですか(ケアマネ・地域包括支援センター)?まずケアマネジャーに全体像を伝え、介護保険以外の資源は地域包括支援センターへ。自治体のゴミ出し支援、社会福祉協議会の生活支援、住民主体の助け合い活動など、ケアマネジャーだけでは拾いきれない選択肢を紹介してもらえます。Q7. 介護保険外の掃除代行・ゴミ出し代行サービスの費用相場はいくらですか?自費サービスの料金は事業者が自由に設定するため、地域や作業内容で幅があります。時間単価制と定額制があり、交通費やキャンセル料の扱いも異なります。相場を調べるより、2〜3社から見積もりを取って総額で比較するほうが確実です。Q8. 生活援助の掃除・ゴミ出しはどれくらいの頻度で利用できますか?制度上の一律の上限はなく、区分支給限度基準額(要介護度ごとに決まった1か月の利用枠)の範囲でケアプランに位置づけます。ただし生活援助中心型が要介護度ごとの回数の目安を超える場合は、ケアマネジャーがケアプランを市町村へ届け出ます。利用を制限する仕組みではなく、内容を確認する手続きです(出典:厚生労働省 社会保障審議会介護給付費分科会 資料「訪問介護・訪問入浴介護」)。回数の基準は改定で見直されることがあるため、最新の扱いはケアマネジャーに確認してください。まとめ介護保険の掃除・ゴミ出しは、訪問介護の「生活援助」に位置づけられたサービスです。厚生労働省の通知に「居室内やトイレ、卓上等の清掃」「ゴミ出し」が示され、要介護認定とケアプランへの位置づけがあれば利用できます。一方で家族の分の家事、草むしり、大掃除、窓のガラス磨き、ペットの世話は対象外です。同居家族がいても一律に不可ではなく、家族が家事を担えない事情を説明できるかが分かれ目です。足りない部分は自費の家事代行や町田市・相模原市のふれあい収集で補えます。掃除やゴミ出しが滞り始めたときは、片づけの手配だけで終わらせず、健康状態もあわせて見直してみてください。ピース訪問看護ステーションにご相談くださいこんな方はぜひご相談ください:一人暮らしの親の家にゴミが溜まり始め、体調の変化も心配になっている方老老介護で家事が回らなくなり、どのサービスを増やせばよいか判断がつかない方退院直後で生活が立て直せず、掃除もゴミ出しも追いつかないと感じている方ピース訪問看護ステーションができること:生活環境の変化から体調・認知機能の変化を評価し、受診やサービス調整につなぎます転倒しやすい動線や衛生面のリスクを住まいの中で確認し、改善方法を提案しますケアマネジャー・ヘルパー・主治医と情報を共有し、保険内外のサービスを組み合わせます町田市・相模原市・多摩市など東京都南部を中心に対応しています。まずはお気軽にお問い合わせください。関連記事介護保険で買い物同行は使える?対象条件と注意点を徹底解説【町田市の訪問介護】どこまで対応?自費サービスや市の支援との違いもわかりやすく解説町田市で訪問介護を利用するには?料金の目安と使えるサービスをやさしく解説訪問看護と訪問介護の違いとは?サービス内容・費用・利用条件まで徹底比較訪問看護では出来ないこととは?制度上の制限と他サービスとの使い分けを紹介【介護保険だけじゃない】町田市で使える“自費サービス”まとめ、高齢者の生活支援ガイド参考文献一覧出典:厚生労働省老健局振興課「『訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について』の一部改正について」(老振発0330第2号、平成30年3月30日/老計第10号 最終改正)https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000201799.pdf出典:厚生労働省「介護サービス情報公表システム 訪問介護(ホームヘルプ)」https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group2.html出典:厚生労働省 社会保障審議会介護給付費分科会 資料「訪問介護・訪問入浴介護」https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000660330.pdf出典:厚生労働省「地域包括ケアシステム」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/出典:厚生労働省「介護予防・日常生活支援総合事業」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000074126.html出典:町田市「ふれあい収集(高齢者等訪問収集)のご案内」https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/kankyo/gomi/gominowakekata/gomi-dashikata/sonota/fureai.html出典:相模原市「『ふれあい収集』モデル事業の実施について」https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/1026489/recycle/1026492/1033706.html【執筆者】作業療法士都内の回復期リハビリテーション病院に7年間勤務し、その後東京都町田市内で訪問看護・訪問リハビリに携わり5年。AMPS認定評価者、CI療法外来の経験を持ち、またOBP(作業に基づく実践)を中心とした在宅支援の豊富な実践経験を有する。【監修】看護師(訪問看護ステーション管理者)大学病院での急性期看護を経て、訪問看護ステーションの管理者を務める。終末期ケアや慢性疾患管理、地域医療連携、在宅看取り支援に積極的に取り組んでいる。island-piece.jp 株式会社isLand|訪問看護・居宅介護支援・訪問介護|町田市