高齢化が進む町田市では、在宅での安全な暮らしを支援する「救急通報システム」が導入されています。このサービスは、体調に不安を抱える高齢者が急変時にボタンひとつで通報できる体制を整え、迅速な駆けつけや救急搬送を実現しています。本記事では、町田市の救急通報システムのしくみや費用、対象者、申請方法などをわかりやすく解説します。自宅での安心な生活を支えたいご家族やケアに関わる方も、ぜひ参考にしてください。1. 救急通報システムとは?町田市の「救急通報システム事業」は、慢性疾患などを持つ高齢者が急な体調変化に備えて導入できる在宅緊急対応支援です。専用の通報機器を貸与し、緊急時にボタンひとつで24時間365日対応の通報センターへつながります。この事業は、以前「緊急通報システム」と呼ばれていましたが、2020年より名称変更され、現在の「救急通報システム」に改称されています。2. 利用対象者の条件とは?以下の条件を満たす町田市在住の高齢者が対象です。65歳以上のひとり暮らし、または高齢者のみの世帯慢性疾患などを抱え、日常生活に常時注意が必要な方同居者がいても、日中に週3日以上6時間以上不在となる場合は対象となることがあります要介護認定や診断書等によって医師の見解が求められる場合もあります。3. どんな機器が利用できるのか?貸与される機器は主に以下の2種類です。通報本体機器(固定型):主に室内で使用ペンダント型端末:身につけて外出時も利用可能いずれもワンタッチで通報可能で、機器を通じて通報センターが利用者と会話し、必要に応じて家族・関係機関・119番への連絡を行います。4. 緊急時の対応の流れ利用者が通報ボタンを押す受信センターが状況を確認(音声通話機能あり)必要に応じて協力員が自宅に駆けつけ状況によっては救急車の要請も行われます24時間365日の対応体制が整備されており、万一の際にも迅速に対応してくれる点が最大の安心ポイントです。5. 利用料金と負担の目安利用料金は所得に応じて異なります。市・都民税課税者:新規設置時に8,943円の費用が発生市・都民税非課税者:自己負担なしまた、機器の維持費用等についても市の助成制度があります。6. 申請方法と問い合わせ先申し込みは町田市内にある地域包括支援センター(高齢者支援センター)で受け付けています。手続きには本人確認書類、健康状態が確認できる書類などが必要になる場合があります。▶️ 介護のこと、どこに相談すればいい?町田市の『高齢者支援センター・あんしん相談室』ガイド7. 他の高齢者支援制度との併用も可能町田市では救急通報システムのほかにも、以下のような高齢者支援サービスを提供しています。認知症高齢者見守り(GPSやキーホルダーの活用)住宅火災防止のための感知器の無償設置LED照明を活用した見守りネットワークこれらの制度を組み合わせて活用することで、高齢者の安全を包括的に支援することができます。まとめ町田市の救急通報システムは、体調に不安を抱える高齢者にとって、命を守る備えとも言える制度です。日常生活の中で緊急時の不安を抱える方や、そのご家族は、ぜひこの制度の利用を検討してみてください。申請手続きは地域包括支援センターが丁寧にサポートしてくれます。関連記事【町田市】高齢者の寝具を清潔に保つ「寝具乾燥消毒サービス」とは?町田市の高齢者向けごみ出し支援制度とは?自宅で安心して暮らすためのサポート【町田市】食事の準備が大変な高齢者を支える「配食サービス」とは?町田市で訪問看護や介護サービスについて知りたい方は、ピース訪問看護ステーションの公式サイトもあわせてご覧ください。▶ https://island-piece.jp/service/houmonkango