1.肺の中にカビが生える?肺真菌症の基本をやさしく説明項目内容病名肺真菌症(はいしんきんしょう)別名肺カビ感染症主な原因カビ(真菌)を吸い込むことによる感染発症場所肺の気道・肺胞など主な病原菌アスペルギルス、カンジダ、クリプトコッカス、ムコールなど肺真菌症とは、空気中に存在するカビ(真菌)が肺に入り込み、炎症や感染を起こす病気です。私たちは日々、目に見えない小さな胞子を吸い込んでいますが、健康な人では免疫の働きによって排除され、病気にはなりにくいのが普通です。一方で、糖尿病やがん治療中、免疫抑制剤を使用している場合、あるいは高齢で体力が落ちている場合は、防御機能が弱まりカビが肺で増殖しやすくなります。その結果、咳・痰・発熱・息切れなどの症状が続いたり、重い場合は血痰や喀血を起こすことも。放置すると肺機能が低下し生活に支障が出るため、早期の気づきと受診が大切です。「アスペルギルス」など原因となる主なカビの種類真菌の種類特徴主な感染症アスペルギルス最も多い原因菌。空気中やホコリに多い肺アスペルギルス症カンジダ口や腸に常在。免疫低下で感染カンジダ肺炎(原発性は極めて稀)クリプトコッカス鳥の糞などに含まれるクリプトコッカス症(髄膜炎の原因となることも)ムコール土壌や食品に多いムコール症(比較的まれだが重症化しやすい)アスペルギルス菌は日常環境に広く存在し、慢性肺疾患(COPD・気管支拡張症など)を持つ人や免疫が下がっている人で問題になりやすい代表的な原因菌です。カンジダは通常は人体の常在菌ですが、免疫が落ちると体内で増え問題を起こします。クリプトコッカスは鳥の糞などから吸い込むことで感染し、まれに脳に広がることもあります。ムコールは糖尿病などの基礎疾患がある人で重症化しやすく、早期診断と集中的治療が重要です。どうしてカビが肺に入るの?感染の仕組み感染経路内容吸入感染空気中のカビの胞子を吸い込み、肺に入る体内感染口や腸にいたカンジダが血流に乗って肺へ広がる(原発性は非常に稀)周囲感染他臓器の病変が肺へ波及することがあるカビの胞子は屋外・屋内を問わず空気中に普通に存在するため、完全に避けることはできません。健康な体では線毛運動や免疫細胞が侵入した胞子を排除しますが、免疫が低下しているとこの仕組みがうまく働かず、肺のなかでカビが増殖して炎症を起こします。症状は長引く咳や痰、発熱、胸痛、息切れなどで、進行すると血痰(喀血)が見られることもあります。こうした兆候が続く場合は、早めに呼吸器内科へ相談しましょう。2. 肺にカビができる原因とリスクカビはどこから来る?空気中や住まいの環境との関係原因環境内容空気中胞子は常に浮遊。吸い込むことで肺に届く住まいの湿気浴室・エアコン内部・押入れなどで発生しやすいペット・植物鳥の糞や観葉植物の土から胞子が舞うことも肺カビの原因は、身の回りの環境に潜んでいます。湿気が高く換気の悪い場所はカビが増えやすく、浴室や押入れ、エアコン内部は要注意です。フィルター清掃や定期的な換気、室内湿度を50〜60%に保つことが基本対策。観葉植物の土やペット周りの清掃、寝具の乾燥なども効果的です。こうした環境整備は、すでに治療を終えた後の再発予防にも直結します。免疫が落ちていると感染しやすい理由(糖尿病・がん治療・高齢者など)リスク要因内容糖尿病高血糖で白血球の働きが落ち、感染しやすい抗がん剤・免疫抑制薬白血球減少などで真菌への抵抗力が低下高齢者体力・栄養の低下で免疫が弱くなる肺真菌症は免疫の働きと深く関係します。糖尿病では血糖が高い状態が続くことで感染に対する防御力が下がり、抗がん剤治療や臓器移植後の免疫抑制薬使用中は真菌に対する抵抗力が特に低下します。高齢者は体力や栄養状態の低下が重なりやすく、症状に気づきにくいのも特徴。定期受診・栄養管理・十分な睡眠など、日常のセルフケアが予防につながります。COPDや喘息がある人は特に注意が必要病気リスクの理由COPD(慢性閉塞性肺疾患)気道の防御機能が落ち、定着しやすい気管支拡張症痰がたまり菌が増えやすい喘息長期のステロイド使用で局所免疫が抑えられることも慢性の呼吸器疾患があると、肺の自己浄化機能が弱まり、カビがとどまりやすくなります。COPDでは気道の炎症や構造変化により除去機能が低下。気管支拡張症では粘り気の強い痰がたまって微生物の温床になりやすい状態です。喘息の方は吸入ステロイドの使い方や量を医師と確認し、適正使用を心がけることが重要。いずれの場合も咳や痰の変化を見逃さないことが早期発見につながります。3. 肺カビの種類と特徴(症状の出方がちがう)肺アスペルギルス症とは?よくあるタイプと重症化の違いタイプ特徴主な症状侵襲性免疫が非常に低い人に発症。急速に進行高熱、息切れ、胸の痛み慢性型既存の肺病変に定着し徐々に進行咳、血痰、体重減少アレルギー型(ABPA)アレルギー反応で気道が炎症・狭窄咳、喘鳴(ゼーゼー)、息苦しさ肺アスペルギルス症は、原因菌の違いだけでなく体の状態で現れ方が変わります。侵襲性は免疫抑制状態で急速に悪化し、早い対応が不可欠。慢性型は結核後の空洞など既存の肺の傷にカビが住みつき、咳や血痰が長引きます。ABPAは感染というよりアレルギー反応が中心で、喘息の悪化や痰に茶色い塊が出るのが手がかりです。タイプが違えば治療も異なるため、正確な診断が重要です。カンジダ・クリプトコッカス・ムコールなど他のカビ感染真菌名主な感染部位特徴カンジダ口腔・消化管・肺常在菌だが免疫低下で問題化。肺原発は稀クリプトコッカス肺・脳鳥の糞などから吸入。髄膜炎の原因になることもムコール鼻・肺・皮膚進行が速い。糖尿病で重症化しやすいこれらの真菌感染はいずれも免疫力の低下が背景にあります。特にムコール症は進行が速く、β-Dグルカンやガラクトマンナンが陰性でも否定できないのが特徴。クリプトコッカスは脳まで広がると頭痛や意識障害を起こすこともあり、早期の診断・治療が不可欠です。アレルギータイプの肺カビ(ABPA)とは項目内容名称アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)主な対象喘息・嚢胞性線維症の患者原因アスペルギルスに対する過剰な免疫反応症状咳、喘鳴、発熱、痰に茶色い塊ABPAはカビに対する強いアレルギー反応が気道の中で起こり、咳やゼーゼーが続いたり、粘りのある痰が絡みやすくなります。気道の炎症と狭窄が進むと治りにくくなるため、喘息がいつもより治りづらい、痰に茶色い塊が混じる、といったサインは見逃さないことが大切です。医師のもとでアレルギーと感染の両面から評価・治療を行います。4. 肺カビの症状~初期サインから重症化まで~咳・痰・血が混じる痰など見逃せない症状症状内容咳・痰長引く咳や粘り気のある痰が続く血痰・喀血痰に血が混じる、または大量に出血することがある胸の痛み炎症による痛みや圧迫感を感じる肺カビの初期症状は風邪や肺炎に似ており、見逃されやすい点が特徴です。最も多いのは長引く咳や痰で、特に2週間以上続く場合は注意が必要です。痰に血が混じる、あるいは喀血を起こす場合には、早急な受診が求められます。こうした症状は肺の中でカビが増え、炎症を起こしているサイン。早期治療により重症化や呼吸不全を防ぐことができます。発熱・息苦しさ・体重減少など慢性的な不調症状原因・特徴発熱免疫が反応して体温が上がる息苦しさ肺の炎症や気道の狭窄によって起こる倦怠感・体重減少慢性炎症による体力低下や食欲不振肺カビが進行すると、全身に不調が現れます。特に、微熱や息切れ、疲れやすさ、体重減少が長く続く場合は慢性的な真菌感染の可能性があります。これらの症状は緩やかに進むことが多く、早期発見が難しい点が特徴です。定期的にCT検査や血液検査を受けて、肺の状態を確認しましょう。高齢者や体が弱っている人に出やすい特徴特徴内容発熱が出にくい免疫反応が鈍く、熱が上がらないことがある咳・痰が少ない気道反射が弱く、症状が軽く見える呼吸困難が目立つ肺機能の低下で息切れが強く出る高齢者や体力の落ちている人では、症状が軽く見えても進行しているケースがあります。発熱が出にくく、咳が少ないまま悪化することもあるため、周囲の人が変化に気づくことが大切です。会話中に息切れを感じたり、食欲が低下している場合は、早めに医療機関を受診しましょう。5. 検査と診断の流れ~どんな検査でわかる?~レントゲン・CT検査で見つかるカビの影検査方法特徴見つかる異常胸部X線肺の影や空洞の有無を確認胸部CTカビの巣(菌球)や炎症範囲を詳細に把握MRI他臓器への波及が疑われるときに使用肺カビを診断するうえで、まず行われるのが画像検査です。レントゲンやCTでは、肺の中の影や空洞を確認できます。特にCTではカビのかたまり(菌球)や炎症の広がりが明確にわかります。アスペルギローマと呼ばれる空洞内の菌球は典型的な所見です。こうした画像所見と症状を合わせて、真菌感染の可能性を評価します。痰や血液でカビを調べる検査(β-Dグルカン・ガラクトマンナン)検査項目内容喀痰培養検査痰の中にカビが含まれているかを調べるβ-Dグルカン真菌の細胞壁成分を検出する血液検査ガラクトマンナン抗原アスペルギルス感染を早期に見つける検査これらの血液検査は、真菌感染を疑う際の補助的手段です。β-Dグルカンやガラクトマンナンが陽性なら感染の可能性が高くなりますが、ムコール症では陰性となることもあり、画像や症状と総合して判断します。痰の培養で菌が検出されれば診断はより確実です。肺炎・結核・がんと見分けるポイント疾患似ている症状鑑別のポイント肺炎発熱・咳・痰抗菌薬が効かない場合は真菌感染を疑う結核慢性的な咳・体重減少結核菌検査が陰性でも真菌感染の可能性あり肺がん咳・血痰・陰影画像上の形や経過が異なる肺真菌症は肺炎や結核、肺がんと似た症状を示すため、誤診されやすい病気です。抗菌薬を使用しても改善がみられない場合、あるいはCTで特徴的な空洞影がある場合は、真菌感染を疑って検査を進めます。6. 肺カビの治療~薬と手術の選び方~肺カビの治療はどんな薬で行われるの?肺カビ(肺真菌症)の治療には、カビの増殖を抑えるための薬(抗真菌薬)が使われます。体の状態や感染の種類によって薬の選択や投与方法は異なります。一般的には、医師が症状の重さや持病の有無を考慮して処方します。治療期間は数週間から数か月に及ぶことがあり、定期的な血液検査や画像検査で効果や副作用を確認しながら進めます。副作用や飲み合わせが気になるときは、自己判断せず主治医や薬剤師に相談しましょう。手術が必要になる場合とは?状況手術の目的方法菌球が大きい出血を防ぐ・感染源を除去肺部分切除抗真菌薬で改善しない難治例への対応カビの巣を摘出喀血を繰り返す命に関わる出血を防ぐ動脈塞栓術など肺に菌球(カビのかたまり)ができると、薬だけでは改善しにくいことがあります。特に喀血を繰り返す場合には、外科的な処置で病巣を取り除く必要があります。手術が難しいケースでは、カテーテルを使って出血を止める「動脈塞栓術」が行われます。これにより再出血を防ぎ、生活の質を保つことができます。回復を助けるリハビリ・栄養・生活面のサポートサポート内容目的呼吸リハビリ呼吸筋を鍛えて息切れを減らす栄養サポート体力・免疫力の回復を助ける感染予防の生活指導再感染・再発を防ぐ肺真菌症の治療は長期間にわたることが多く、体力や呼吸機能が低下しやすい病気です。治療を続けながら、呼吸リハビリや栄養指導を受けることで回復が早まります。退院後や在宅療養中は、訪問看護や訪問リハビリを利用することで安心して生活を続けることができます。7. 肺カビを防ぐための日常対策家の中のカビ対策(換気・掃除・湿度の管理)対策項目方法換気1日数回、窓を開けて空気を入れ替える掃除エアコン・浴室・押入れなどを定期的に清掃湿度管理室内湿度を50~60%に保つカビ防止剤エアコン内部や風呂場に使用する肺カビを防ぐためには、住環境の整備がとても重要です。カビは湿気と汚れを好むため、家の中で湿度が高い場所を清潔に保つことが第一歩です。エアコンや加湿器、浴室などの水回りはカビが発生しやすい場所なので、フィルター清掃やこまめな換気を習慣にしましょう。特に梅雨時や冬の加湿シーズンは、室内湿度を50〜60%に維持することでカビの繁殖を抑えられます。住まいを清潔に保つことが、肺真菌症の再発予防にもつながります。免疫を落とさない生活習慣と食事のポイント生活習慣効果栄養バランスの良い食事免疫細胞を活性化する睡眠と休養ホルモンバランスを整え、体力を維持適度な運動代謝を上げ、感染防御力を高める禁煙肺の防御機能を保つ肺真菌症の再発を防ぐためには、免疫力を維持することが欠かせません。特にたんぱく質、ビタミンB群、ビタミンCをバランスよく摂ることで免疫細胞が活性化します。過度なストレスや睡眠不足も免疫を弱める要因となるため、規則正しい生活を心がけましょう。また、喫煙は肺の防御機能を著しく低下させるため、禁煙が強く推奨されます。生活習慣の見直しは、薬による治療と同じくらい大切な予防策です。定期検診・フォローアップで再発を防ぐフォロー内容目的定期的なCT検査病巣の再発や新たな感染を早期に発見血液検査(β-Dグルカン)カビ感染の再燃をモニタリング医師・訪問看護の連携体調変化を早期に把握肺真菌症は、一度治っても再発することがあります。定期的な通院と検査により、体の変化を早期に察知することが重要です。在宅療養中の方は、訪問看護を利用して体調チェックや服薬管理をサポートしてもらうと安心です。医師と訪問看護師が連携することで、再感染や悪化のリスクを大幅に減らすことができます。8. よくある質問(Q&A)Q1. 肺カビは人から人へうつりますか?A. うつりません。肺真菌症は環境中のカビを吸い込むことで発症するため、感染者から他人に直接うつることはありません。Q2. 市販の薬や漢方で治りますか?A. 自己判断での治療は危険です。肺真菌症は医師の診断と処方による専門的な治療が必要です。市販薬での改善は期待できません。Q3. 治ったあとも再発することがありますか?A. あります。特に慢性の肺疾患を持つ方は、再びカビが定着することがあります。定期的な検査や訪問看護でのフォローが大切です。Q4. 家族が感染する可能性はありますか?A. 空気中のカビはどこにでも存在しますが、健康な人には感染しにくいです。掃除や換気を心がけることで十分予防できます。Q5. どんなときに病院を受診すべきですか?A. 咳や痰が2週間以上続く、血痰が出る、息切れが強くなるなどの症状があれば、早めに呼吸器内科を受診してください。9. 治療後の生活と再発予防のポイント日常生活の工夫で再発を防ぐ治療が終わったあとも、肺真菌症は再発することがあります。特に免疫が低下しやすい人は、日常生活での環境管理が重要です。部屋を清潔に保ち、湿度を適切に調整し、栄養と睡眠をしっかり取るようにしましょう。また、疲れを感じたら無理せず休むことも大切です。再発を防ぐためには、体調の変化に気づいた時点で医療機関に相談することが必要です。在宅療養中に気をつけること在宅で療養する場合は、医師の指示に従って薬を正しく服用し、体調の変化を記録しておくと安心です。痰の色や量、息切れの程度、体温などをメモしておくと、診察時に治療方針を立てやすくなります。また、定期的に訪問看護師が状態を確認することで、悪化のサインを早期に発見できます。家族や支援者との連携肺真菌症は長期的なケアが必要な病気のため、家族や支援者の協力も重要です。体調の変化を共有し、必要な支援を受けながら過ごすことで、安心して在宅生活を送ることができます。介護保険や訪問サービスの活用も検討しましょう。10. 受診の目安と相談できるところ症状が続くときの受診のタイミング咳や痰、息切れが2週間以上続く場合は、早めの受診が必要です。特に、発熱や血痰を伴う場合は、肺カビの感染や炎症が進んでいる可能性があります。市販薬で様子を見るのではなく、呼吸器内科で画像検査を受けましょう。早期診断により、重症化を防ぐことができます。相談できる医療機関や専門家肺真菌症は呼吸器の専門的な治療が必要です。呼吸器内科のほか、感染症専門医、リハビリ専門職、訪問看護師などが連携して治療にあたります。町田市内でも、こうした専門チームによる在宅支援が整っており、安心して相談できます。受診時に伝えるべきこと受診の際は、症状の経過や既往歴、服用中の薬を詳しく伝えましょう。特に抗がん剤やステロイドを使用している場合は、免疫状態の把握が重要です。医師に正確な情報を伝えることで、適切な検査と治療を受けることができます。診察時には、咳や痰の状態、息切れの程度、体温の変化なども記録しておくと診断の助けになります。自分の体の変化をメモして伝えることが、より早い回復につながります。11. 在宅での安心を支える訪問サービスの活用(町田市の訪問看護・訪問リハビリ)訪問看護でできること(安心のサポート体制)サービス内容具体的な支援症状の観察・バイタル測定発熱・呼吸状態の変化を早期に発見し医師に報告服薬管理抗真菌薬や持病の薬を安全に使用できるよう支援医師・家族との連携体調変化時に迅速に情報共有し、適切な対応を実施訪問看護は、在宅療養中の方の健康状態を継続的に見守り、安心して生活を送るための支援を行います。特に肺真菌症などの呼吸器疾患では、定期的な症状観察や服薬確認、酸素療法の管理が重要です。医師と訪問看護師が連携し、体調の変化を早めに察知することで、重症化を防ぎ、在宅での生活を支えます。訪問リハビリでできること(呼吸リハ・体力維持・生活動作の工夫)サービス内容効果呼吸リハビリ息切れを軽減し、呼吸を楽にするトレーニング体力・筋力アップ再入院を防ぎ、在宅生活を維持生活動作の工夫自宅で安全に動ける環境づくりをサポート訪問リハビリを希望する方には、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が自宅を訪問し、状態に合わせた呼吸リハビリや生活動作訓練を行います。肺真菌症では呼吸筋を鍛えることで息苦しさが軽減され、体力の維持にもつながります。退院後の生活に不安がある場合でも、専門職の支援を受けることで安心して在宅療養を続けることができます。町田市在住の方へ:ピース訪問看護ステーションのご案内職種人数特徴看護師9名医療的ケアや症状観察、夜間対応も可能リハビリスタッフ14名理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が在籍ケアマネジャー7名医療と介護をつなぐ役割を担当特徴詳細夜間対応24時間緊急対応で、急な体調不良や転倒にも対応リハビリ専門職の充実在宅生活に合った支援が受けられるケアマネジャー連携医療・介護・リハビリをまとめてサポート呼吸器疾患の支援実績COPD・肺炎・間質性肺疾患・喘息などに多数対応地域連携町田市内のクリニックと勉強会を開催し密な連携ピース訪問看護ステーションは、町田市で訪問看護・訪問リハビリを受けたい方を対象に、地域の医療機関や介護サービスと連携して支援を行っています。呼吸器疾患に強みを持ち、症状観察・服薬管理・呼吸リハビリなどを通じて、安心して自宅で過ごせるようサポートします。👉 ぜひ町田市およびその近隣にお住まいの方は、ピース訪問看護ステーションにご相談ください。12. まとめと今後の生活のヒント肺カビは早期発見と治療が大切肺カビ(肺真菌症)は、免疫力が下がったときに発症しやすい感染症です。咳や痰、息切れが長引く場合は、早めの受診が重要です。早期に診断・治療を行えば重症化を防ぐことができます。治療後も生活環境を整えることで、再発リスクを減らすことが可能です。生活の中でできる予防を続けよう毎日の掃除や換気、バランスの取れた食事など、カビを増やさない環境づくりが再発予防の第一歩です。特に、湿度や空気の流れに注意し、免疫力を維持する生活を心がけましょう。医師や訪問看護師と連携して、日常の健康管理を続けることが大切です。地域の支援を活用して安心して暮らすために治療後の体調管理には、地域の医療や介護の支援を活用することが効果的です。町田市では訪問看護や訪問リハビリを利用することで、自宅でも医療やリハビリのサポートを受けながら安心して生活できます。👉 ぜひ町田市およびその近隣にお住まいの方は、ピース訪問看護ステーションにご相談ください。関連記事「肺に水がたまる」とは?肺水腫と胸水の違い・症状・検査・治療を総まとめ訪問リハビリを介護保険で受けるには?内容や手続きの流れを解説COPDでも自宅で安心に暮らすために ― 訪問看護ができること気胸はなぜ起こる?原因・治療・再発防止と訪問看護のサポート参考文献一覧厚生労働省「真菌感染症について」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000171650.html厚生労働省「訪問看護の利用対象」https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000661085.pdf日本感染症学会「真菌感染症の診断と治療ガイドライン」https://www.kansensho.or.jp/guidelines.html日本呼吸器学会「肺真菌症の診断と治療」https://www.jrs.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=85日本呼吸器学会「アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)診療ガイドライン」https://www.jrs.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=123日本呼吸器学会「慢性肺アスペルギルス症 診療指針(CPA)」https://www.jrs.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=95国立感染症研究所「侵襲性アスペルギルス症の診断と治療」https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2481-related-articles/related-articles-482/11253-482r04.htmlCDC(Centers for Disease Control and Prevention)“Aspergillosis – Clinical Overview” (Updated 2024)https://www.cdc.gov/fungal/diseases/aspergillosis/clinical.htmlWHO(World Health Organization)“Fungal Priority Pathogens List 2022”https://www.who.int/publications/i/item/9789240060241日本医真菌学会「真菌感染症の基礎知識」https://www.jsmm.org/public/厚生労働省「感染症法に基づく医療従事者向け情報」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164707.html東京都保健医療局「カビによる健康被害の予防」https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/kabi.html本記事の執筆者・監修者プロフィール【執筆者】作業療法士都内の回復期リハビリテーション病院に7年間勤務し、その後東京都町田市内で訪問看護・訪問リハビリに携わり5年。AMPS認定評価者、CI療法外来の経験を持ち、またOBP(作業に基づく実践)を中心とした在宅支援の豊富な実践経験を有する。【監修者】看護師(訪問看護ステーション管理者)大学病院での急性期看護を経て、訪問看護ステーションの管理者を務める。終末期ケアや慢性疾患管理に長け、地域医療連携や在宅看取り支援にも積極的に取り組んでいる。