地域の医療・介護職が一堂に今回の勉強会は、医療法人社団おおぞら会 つばさクリニックとピース訪問看護ステーションの共催により開催されました。テーマは「認知症~新時代の認知症理解と生活の工夫~」。講師には、おおぞら会 理事長の鈴木智広先生をお迎えし、認知症の種類や特徴、軽度認知障害(MCI)の早期発見、そして日常生活でできる予防の工夫など、幅広い内容が取り上げられました。勉強会は2025年10月24日(金)に南町田グランベリーパーク内 Grandberry HALL「大ホール」で開催され、会場参加・オンライン参加を合わせて多くの方が参加しました。地域の医療・介護職をはじめ、認知症支援に関わる方々が一堂に会し、最新の知見や実践的な支援の工夫について学ぶ貴重な機会となりました。専門医が語る「認知症の理解と早期対応」登壇したのは、医療法人社団おおぞら会 理事長の鈴木智広先生。講演では、アルツハイマー型や脳血管性認知症など、代表的な種類ごとの違いや特徴、進行の経過などが丁寧に紹介されました。また、軽度認知障害(MCI)の段階で早期に気づくことの重要性について、日常の中で見られる小さな変化に目を向けることの大切さが語られました。認知症の発症リスクに関わる生活習慣についても触れられ、たとえば「飲酒の習慣」や「テレビの音量を上げがちなこと」「家族との会話が減る傾向」など、身近な行動から気づけるサインについてわかりやすく説明がありました。専門的な話題では、薬の種類や作用、副作用への配慮、さらに経管栄養や輸液の選択についても取り上げられ、認知症の進行に合わせた支援の考え方を整理する内容となりました。また、統計データをもとに、認知症を取り巻く現状や今後の支援体制について理解を深める機会にもなりました。専門的な内容を含みつつも、実際の現場に近い具体例を交えた説明で、参加者は熱心に耳を傾けていました。終始、穏やかで落ち着いた雰囲気の中、学びの多い時間となりました。ピース訪問看護ステーションの代表・管理者による開会と進行勉強会の開会にあたり、ピース訪問看護ステーションの代表取締役・島が挨拶を行いました。島は、「今日の学びが皆さんの現場での支援に少しでも役立てば幸いです」と語り、地域で支援に携わる参加者への感謝の気持ちを伝えました。また、今後の取り組みとして「来年度には町田南地区に3店舗目の開設を予定しており、町田市全域を支えていく体制をより強化していきたい」と述べ、地域医療の発展に向けた強い決意を示しました。勉強会の司会はピース訪問看護ステーション管理者の山本が務めました。当日はやや緊張した面持ちでしたが、事前には進行の流れや資料確認などを入念に行い、落ち着いた進行で会をまとめ上げました。日頃から現場で見せる丁寧な対応や段取りの良さが、この日の司会進行にも自然に生かされているように感じました。今後も地域医療のつながりを今回の勉強会を通して、医療と在宅ケア、地域支援の垣根を越えた学びの場が生まれました。ピース訪問看護ステーションでは、今後も近隣のクリニックや介護事業所と協力し、地域医療の質を高める勉強会や交流会を継続的に開催していく予定です。地域の方々が安心して暮らし続けられるまちづくりの一助となるよう、今後も活動を続けてまいります。共催:つばさクリニックとピース訪問看護ステーションのご紹介つばさクリニック(医療法人社団おおぞら会)町田市を中心に、訪問診療と外来診療を行う地域密着のクリニックです。「心に寄り添う医療」を大切に、在宅での療養支援や精神科・内科診療にも幅広く対応しています。▶ https://clinic-tsubasa.com/ピース訪問看護ステーション町田市を拠点に、看護師・リハビリスタッフ・ケアマネジャーが連携し、24時間体制で在宅療養を支援しています。医療的ケアからリハビリ、介護支援までを包括的に行い、地域の皆さまが安心して暮らし続けられるようサポートしています。▶ https://island-piece.jp/service/houmonkango