高齢者や障がいを持つ方にとって、自宅でリハビリを受けられる「在宅リハビリ」は、身体機能の維持・回復はもちろん、安心して暮らしを続けるための心強い支援です。この記事では、在宅リハビリの特徴や利用方法、対象者、メリット・デメリットまで詳しく解説します。1. 在宅リハビリとは?「在宅リハビリ」とは、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)が自宅に訪問し、身体機能や生活動作の改善を目的に行うリハビリテーションです。対象は、病院への通院が難しい方や、退院後に生活の場で継続的な支援が必要な方。介護保険または医療保険の制度に基づいて提供されます。2. 在宅リハビリの種類|医療保険と介護保険の違い保険制度利用対象サービス提供者回数・時間の上限医療保険要支援・要介護認定がない方 / 難病・障がいのある方など医療機関、訪問看護ステーション、訪問リハビリ事業所など原則週3回まで(訪問看護とあわせて)介護保険要支援・要介護認定を受けた方訪問リハビリ事業所または訪問看護ステーション原則1週間で120分まで(例:40分×3回)制度によって利用条件や頻度が異なるため、ケアマネジャーや医療機関と相談して決定する必要があります。▶️ 訪問看護は医療保険?介護保険?迷ったときの使い分けガイド3. どんな人が対象?在宅リハビリが効果的なケース在宅リハビリは、以下のようなケースで特に効果的です。退院後の生活に不安がある方一人暮らしや高齢夫婦のみの世帯認知症を伴う身体機能の低下外出や通所が困難な方階段や段差のある住宅での生活が不安本人の身体状況だけでなく、住環境や家族構成も考慮して、訪問の必要性が判断されます。4. 在宅リハビリでできること在宅リハビリは、病院や通所リハビリとは異なり、実生活に即したサポートが強みです。理学療法士(PT)室内移動・歩行練習筋力・関節可動域訓練起き上がり・立ち上がり動作訓練作業療法士(OT)トイレ・入浴などの日常生活動作(ADL)の練習福祉用具の導入支援生活に合った動作の工夫提案言語聴覚士(ST)発語・構音訓練嚥下(飲み込み)訓練認知機能の評価・訓練利用者の目標や困りごとにあわせて、きめ細かく支援を行います。5. 在宅リハビリのメリット・デメリットメリットデメリット住み慣れた環境で練習ができる実施時間が短い(40~60分程度)通院や通所の負担がない医療機器を使った訓練が難しいことも自宅の生活動作に即した支援が可能実施回数に上限がある自宅環境に即した支援ができる一方で、時間や設備の制限があるため、目的に応じた選択が重要です。6. よくある質問(Q&A)Q:屋外の歩行練習もできますか?A:医師の指示があれば可能です。医療保険で実施する場合は「屋外歩行の実施可」の指示書が必要となります。▶️【要注意】屋外歩行訓練はできる?訪問看護・リハビリで実施するための条件と注意点Q:通所リハビリとの違いは?A:通所は入浴やレクリエーションを含むことが多く、在宅は個別のリハビリに特化しています。▶️ 【どっちがいいの?】訪問リハビリとデイサービスの運動、それぞれのメリットとは?Q:リハビリの時間は?A:一般的に1回40〜60分です。頻度や内容はケアマネジャーや医師と相談して決定されます。7. ご利用までの流れ主治医やケアマネジャーに相談必要な指示書やケアプランを作成サービス事業所と契約・スケジュール調整訪問リハビリ開始関連リンクそのほか訪問看護に関するコラムはこちら👉訪問看護の始め方 申し込み方法と利用条件をわかりやすく解説👉訪問看護とは?できること・できないことをわかりやすく解説👉「OTらしさ」を最大限に活かせる働き方とは?訪問看護の現場で広がる可能性 町田市で訪問看護や介護サービスについて知りたい方は、ピース訪問看護ステーションの公式サイトもあわせてご覧ください。▶ https://island-piece.jp/service/houmonkango